このサイトについて
このサイトは、皆さんの身の回りにあるPCやPAD、スマートフォンなどの端末を筆談機として利用する方法を周知し、障害者と健常者の架け橋とすることで「双方がストレスなくコミュニケーションできる環境を実現する」ために開設したサイトです。
PC等の各種端末本体やOSを含むソフトウエア、またクラウドの利用などは日進月歩で進んでいます。
実はお手元の端末の大半は、今すぐにでも筆談機として利用開始が可能なのです。(しかもほぼ無料で)
- ・利用方法を知らない
- ・利用したことがない
- ・どこにそのような機能があるのかを知らない
このようなことで利用されていないだけなのです。
あなたには「少し耳の遠いおじいちゃんおばあちゃん」はいませんか?
あなたの聴覚はどうでしょうか?もしかするとあなた自身の耳が悪くて、役所の窓口などで相手の言葉が聞き取りにくかったり、長い時間と大きなストレスに耐えながら手続きをしたことはありませんか。
筆談というのは、筆記で対応してくれている相手方も大変なストレスを背負い込む業務です。
私と一緒に解決してみませんか?
費用について
お手元にPCやPAD、スマートフォンなどの端末がある場合は、ほとんどの場合に費用は0円ないしはごく少額です。
・ほんの少しだけの設定を行うこと
・とても簡単な使い方を覚えること
・マイクを用意すること(PCにマイクがない場合など。費用は500円程度からです。)
たったこれだけです。
新しいソフト(アプリ)や機材を有料で購入する必要はないのです。
このサイトの運営について
・このサイトの運営は「井上事務所」が社会貢献事業として行っています。
・このサイトの運営は、社会貢献活動に賛同する方の善意で運営していきます。
・このサイト内の記事の引用や紹介は自由です。むしろ、筆談機端末の設定方法や利用法は多くの方に広めていただけると幸いです。なお、引用元の紹介をしていただけると幸いです。
・サイトの運営と筆談機端末の作成の協力や、元になるPC機材など寄付は大歓迎です。お問い合わせフォームよりご連絡ください。
・このサイトの運営費用の一部に充当する目的で、一部の機器・パーツ・アプリ(ソフト)の紹介にはアフィリエイトリンクを使用している場合があります。どうぞ、ご了解/ご了承ください。なお、このサイトから発生する収益は独自会計で運用します。
・このサイトでは、アフェリエイトリンクを含めクッキーを利用した情報収集が行われている場合があります。詳細は「プライバシーポリシー」を御覧ください。
サイトを開設した理由
「誰かの役に立ちたい」、一言で申せばそのことのみを願ってサイトを開設しました。
私のもともとの夢は、自分も病気や障害で苦労したこともあり、定年後に「障害のある方が健常者と同様の収入を得ることができる企業を立ち上げる」ということでした。
でも、一人というか私の実力ではかなり困難な夢でした。
そのような折り、私自身が障がい者(聴覚)として手帳をうけるまでに聴覚障害が悪化しました。
町役場の福祉課や年金事務所等で色々と教えていただいたり手続きをすることになったのですが、(私は言葉自体の聞き取り・・・語音明瞭度も下がってしまったため)各窓口では「筆談」ということに…。
窓口の方は、昔ながらに紙に筆記具で一生懸命に書いてくださるのです。
相談に行った自分の方も時間がかかりなかなかに大変なのですが、窓口で対応してくださる方も筆談で文字を書き続けるのはなかなかに大変なことです。
そこで私の方から「 iPhone に話しかけてもらえないですか?」と窓口の方にお願いしました。
最初は幾分怪訝そうな顔をされたのですが、 IPhone を取り出しメモアプリで実際に音声入力をしてあっという間にほぼ正確なテキストになることをお見せすると「少し誤字脱字が入るかもしれませんがこれならよろしいですね」ということになりました。
その後は、音声入力を使って用件を済ませました。
用件が終わり、「役場では筆談に音声入力を取り入れていないのですか? 」とお尋ねしたところ、全く使っていませんというお返事でした。
「皆さん Windows の PC を使っているようですけど、 Windows 7以降の OS には音声認識の機能が標準で搭載されています。 スマホも含めて利用を考えたことはないのですか ?」とお尋ねしました 。
「使い方がわからないと言うか、使ったことはないしそのような機能があるのは知りませんでした。また予算のこともあるのでなかなか大変なのです。」というお答えでした。
自宅へ帰りしばらく考えました…。
これは何とかしなくっちゃ…。ネットに繋がなければ Windows 7の PC でも全く構わないし、古い機材があるのであれば費用もほぼ0円で済むので役場の予算も必要ない。
その上これは自分の一番得意な分野じゃん。
やってみるしかない !!!
とまあこんなことでサイトを開設した次第です 。
筆談機PCのメリットやデメリット
ここですこし、PCなどを筆談機端末として使う場合ののメリットやデメリットを考えてみましょう。
費用
お金をかけようということでしたらそれはそれで良いのですが、このサイトでは「極力費用はかけない」という方向ですから、それに則って考えてみます。
項目 | 費用 |
---|---|
基本構成
PC本体・スマホ・PAD(・お客様用のサブモニタ) |
Win7のPCなど手持ちの機材を利用するのでしたら、初期費用は発生しません。また、新たに用意するという場合も中古品で十分ですからですから、費用を抑えることができます。
お客様用のサブモニタはあると良いのですが、必ず必要という事柄ではありません。 なお、サブモニタとの接続ケーブル等がない場合などは購入が必要な場合が出てきます。 |
周辺機器 | マイク:ノートPCに付属するマイクはどうしても音の拾いが不十分です。1,000円以下のヘッドセットマイクで構いませんので、用意したほうが良いでしょう。
プリンター:筆談を電子化することのメリットとして、回答を印刷してお客様に渡したり、(質問も同時にテキスト化して)相談記録を印刷したり保存することが可能です。手持ちのプリンターで用ですから、利用も考慮してみてください。 ペンタブレット:発話障害者の方の質問事項などを PC に表示できるようにするケースで、お客様が手書き文字しかダメという場合に使う可能性があります。 きちんと使用できるもので5000円程度からありますので、こちらも場合によっては検討したら良いでしょう。 なお、発話障害者の方がスマホを持っていらっしゃったり、キーボード入力やスクリーンキーボード入力でも良いという場合はそちらを使ってももちろん問題はありません。 スマホ・PAD-PC接続ケーブル:スマホとPCを接続してPC画面にスマホ画面を表示させる場合に使用しまう。手持ちのケーブルがない場合は購入してください。(500円程度~) スマホ・PAD-モニタ接続ケーブル:モニタ画面にスマホやPADの画面を拡大表示する場合に使用します。モニタ側の入力端子と機器側の出力端子に合わせたものを購入します。なお、端末の機種や端末OSのバージョンによっては外部出力ができないことがあります。(1000円程度~) |
アプリ(ソフト) | スマホ・PAD-PC接続ソフト:
Android 端末のミラキャスト、 iPhone と Mac の場合はいいのですが Windows PC と繋ぐ場合など、そのまま接続しても画面に表示をさせることができません。 そのため専用のアプリを導入しなくてはならない場合があります。 そのようなご利用を検討する場合は専用のソフトを使うといいでしょう。 例 (基本無料) (有料ソフト。スマホやPADの数は無制限、PC側の台数はライセンスにより異なります。法人用の10PCまで利用できるものが年額6,980円ですので、1PCあたり年間700円程度で利用ができます。詳細はリンク先を御覧ください。) Miracastとは?iPhoneの画面をテレビにミラーリングする方法を徹底解説! (参考記事) |
メリット
・現在の音声入力はテキスト化の速度も非常に 速く、変換精度も通常の使用に差し支えない95%程度です。 タッチタイピングの速度と比較すると、1時間に500から600打鍵程度(文字数にして380~500文字程度)の速さになりますから、タッチタイピングの相当な上級者に匹敵します 。
・文字の大きさを調整できますので、視力の弱いかたや老眼の為小さな文字を読むのは不得意という方も読みやすい文字の大きさにすることが可能です。
・筆談に対応する側と筆談をお願いする側、双方の時間を節約し、手書き文字の読みにくさなども解消します 。もちろん、手書きの筆談における時間がかかること、手書きの労力等によるストレスからも解放されます。
・あまり字の見栄えがよくないという方やタッチタイピングができないという方でも、 PC 画面に表示される綺麗なテキストで高速に筆談をすることが可能です 。
・筆談機にした PC などの端末を利用することで、相談内容や 回答内容が PC のテキストとして保存できます。
そのため、お客様に 回答内容を印刷してお渡しすることや 、同時に質問内容をテキスト化しておくことで相談記録を保存しておくことができます。これは業務上も大きなメリットと考えられます。
また、抜粋したものをQ&Aとしてホームページに掲載することも容易になります。
・発話障害者の方でとっても、普段使い慣れているスマホなどの端末や PC のキーボードや五十音順のスクリーンキーボードでの入力が可能になり、大変メリットがあります。
また機器の操作が難しい方には、手書き入力用のパッドを使うことで紙を使わずに文字を表示できることからメリットがあります。なお、手書き文字をそのまま保存したり、文字認識を行ってテキスト貸しすることもできます。
・おまけになりますが、日本語以外の各言語も音声入力が可能ですので、 テキスト化をすることができると PC を使い簡易的に機械翻訳で翻訳機として利用することも可能になります。Web上のグーグル翻訳で音声入力したテキストを各国語と相互変換できます。(無料)
デメリット
・音声入力には誤変換がつきものです。また、同音異句や本人の意図が「アイフォンなのかiPhoneなのか、ください/下さい」などどうにもならない変換があります。
・Windows 7の PC の場合、セキュリティの問題からインターネットに接続することができません。そのため Windows 7の PC や Windows 8.1の PC の場合は、オフラインで使用することになりますので、 Windows 本体に搭載された音声認識以外は利用することができません 。
なお、2023年1月21日現在の状況としては、 Windows 7の PC を無料で Windows 10にアップグレードすることが未だ可能です。 PC のスペックにもよりますが、 Windows 10にアップグレードできる PC も多いのでそのようなお考えの方は別途ご相談ください。
・特に PC の場合には、筆談機として使うための操作方法を学ばなければなりません。ただしこちらは簡単ですのであまり心配することはないと思います。
・例えば PC 上のワードで筆談を表示する場合など、追加の設定として ワード文書のデフォルトの文字の大きさを少し大きめにするなどの追加操作が必要な場合があります。
・場合によっては、所属長などに許可を得なければならないと思います。もし PC 等の端末を筆談機にすることにメリットがあるとお感じでしたら、是非相談や許可をお願いして PC 等の端末を筆談機として利用できるようにしてほしいと思います。
実際にグーグルドキュメントで音声入力した結果
直上の段落デメリットの記述をグーグルドキュメントで音声入力してみました。記号や句読点、改行などは、音声入力中にいちいち(キーボードや音声指示で)入力しても良いのですが、入力がある程度まとまった時点で行うほうがスムーズです。なお、入力中に誤変換があった場合はその部分でキーボードを使って改行を入れておいたほうが後で見落としが少なくなります。
また、利用しているIME(日本語変換辞書のようなもの)の種類により、同音異句や誤変換などの数が多少変わります。
実際の入力結果を見て、あなたはどうお感じになられるでしょうか?
結果
※ 途中で改行のみキーボードから行っています。
※ グーグルIMEを利用しました。
入力にかかった時間:約2分、文章を読み上げる時間とほぼ同じ時間になります。
完全な間違い:2箇所
同音異句や同音の漢字などの間違い:6箇所
=====入力した結果=====
音声入力には誤変換がつきものですまた道肉屋(同音異句や)本人の意図が iPhone (アイフォン)なのか iPhone なのか下さい(ください)下さいなどどうにもならない変換があります
Windows 7の PC の場合セキュリティの問題からインターネットに接続することができませんそのため Windows 7の pc(PC) や Windows 8.1の PC の場合はオフラインで使用することになりますので Windows 本体に搭載された音声認識以外は利用することができません
なお2023年1月21日現在の状況としては Windows 7の PC を無料で Windows 10にアップデートすることが未だ可能です。 PC のスペックにもよりますが Windows 10にアップグレードできる PC も多いのでそのようなお考えの方は別途ご相談ください
特に PC の場合には孵卵器(筆談機)として使うための操作方法を学ばなければなりません但し(ただし)こちらは簡単ですのであまり心配することはないと思います
例えば PC 上のワードで筆談を表示する場合など追加の設定としてワード文書のデフォルトの文字の大きさを少し大きめにするなど追加操作が必要な場合があります
場合によっては所属長などに許可を得なければならないと思いますもし PC 等の端末に筆談気(機)にすることにメリットがあるとお感じでしたら是非相談や許可をお願いして PC 等の端末を筆談器(機)として利用できるようにしてほしいと思います
おわりに
記事を最後までお読みいただき、ありがとうこざいます。
もしよろしければ、あなたも実際にお手元のスマホで音声入力を試してみていただきたいと思います。
それではまた次の記事でお会いしましょう。