【WinUp個別】WinUpの所要時間-自動更新と手動更新で差はある?【2024/4/10】
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目次
この記事について
毎回のWindows Update、非常に時間がかかり面倒と感じている方も少なくないのではと思います。
少しでも短い時間で完了させることができないかと考えている方も多いでしょう。
クリーンブート状態で実行するとセキュリティーソフト他の影響が少なくなるので短い時間で完了するということはお聞きになったことがあるかもしれません。
しかしながら、低スペックのPCでは目に見えて時間が短縮しますが、ある程度以上のスペックのPCではあまり効果が感じられません。
そこで、自動更新で実行した場合とスタンドアローン版で手動更新した場合で所要時間に差があるのかどうかを比較してみました。
検証上留意点もあるのですが、手元では明確な差がでる結果となりました。
興味のある方は、読んでみてくださいね。
対象 | 内容 |
---|---|
キーワード | Windows、KB、定例配信、不具合、障害、Update、アップデート
アップグレード |
OS/ソフト | Windows、10、11 |
対象読者 | Windows Update関連情報を求める方 |
検証上の留意点
今回の検証ではいくつかの留意点があります。
・一度自動更新を実行したOS上で試行しアップデートのキャッシュを削除していないため、自動更新に要した時間が短くなっている可能性があります。(サラの状態からですとダウンロードに要する時間はもっと長くなる可能性が高い)
・もちろんのことではあるのですが、PCのスペック次第で所要時間は異なります。
・自動更新で実行するよりも手間がかかります。ロールアップのKBで時間を喰うことがわかっていますので、ロールアップ以外のKBは自動更新で済ますなどしてください。
例:更新の設定を1週間伸ばすにしておく ⇒ ロールアップをスタンドアローン版で手動更新 ⇒ 他のものは自動更新にする…など
・放置しておいて自動更新で良いという方も多いかと思います。そのような方には、ごめんなさいというほかはないです…。
今回の検証環境
OS:ハイパーV上のWin10(22H2)x64
CPU:Ryzen2600の4コアを使用
メモリ:4GB(動的メモリ運用)
ストレージ:インテル 1TB M-2接続(現状の実測値:読み3090MBs、書き1450MBs)
ダウンロード速度:時間帯により、550~800Mbps。計測直前は、630Mでした。
※ WinUpの設定で「他のPCからダウンロードを許可する」はoffにしています。
比較表
所要時間の比較表です。
KB5036892(832.1M)で試行しています。
※ スタンドアローン版のダウンロード時間は、複数回計測すると8秒から70秒という感じでした。(130M~830M)MSサーバー側の制限?によるものと考えられます。いずれにしろ、単純にダウンロードするだけですので、自動更新時のダウンロード時間より短いと考えられます。
動作 | 手動更新 | 自動更新 |
---|---|---|
ダウンロード | ダウンロードページからダウンロードして完了するまでの時間(832.1M)
約8秒から70秒 |
検索を開始してインストール動作が始まる直前までの所要時間です。
約2分45秒 (※留意点に書いたように、本来はもっと長い可能性が大きい。キャッシュクリアなしの状態では、複数回計測で150秒から240秒の間でした。) |
インストール | インストール開始から、再起動ボタンが表示されるまでの所要時間です。
約7分20秒 |
インストールパート開始から、再起動ボタンが表示されるまでの所要時間です。
約13分25秒 |
再起動 | 再起動ボタンを押下してから、デスクトップが表示されるまでの時間です。
約52秒 |
再起動ボタンを押下してから、デスクトップが表示されるまでの時間です。
約2分20秒 |
合計所要時間 | 手動更新のため、インターバルタイム(ダウンロードするための準備時間等)を含んでいません。
約9分 |
更新開始から、再起動後のデスクトップが表示されるまでの時間です。
約16分40秒 ※ キャッシュ無しの状態から実行した総所要時間も計測しておいたのですが、その場合は23分要しています。WinUpキャッシュがある分時間が短縮されたと考えられます。 |
総括
「自動更新で実行した場合とスタンドアローン版で手動更新した場合で所要時間に差があるのかどうか」ということでは、今回の試行内容でも1.85倍、キャッシュなしの状態と比較すると2.56倍の時間を要するという結果になりました。
この結果を踏まえて「自動更新を選ぶのかスタンドアローン版を利用した手動更新を選ぶのか」は、それぞれの考えかた次第です。
・自動更新が裏で動いてPCのパフォーマンスが下がるのは嫌だ。
・WinUpの所要時間を少しでも短くしたい。
・自動更新の結果としてトラブルが発生するのは願い下げなので、どのみち時間のあるときに自分で(自動)更新を開始している。
WinUpの所要時間は目に見えて手動のほうが短くなるようですから、メリットがあると考える方はやってみるとよいでしょう。
More:
手動更新と自動更新で多きな差が発生する主原因は、現行のWinUpの提供方式にあると考えられます。
毎回提供されるロールアップKBは、特定時点(例えば21H2が提供された時点)から後のすべての更新が含まれています。(そのため、KBが数ギガバイトという場合も過去にはありました)
自動更新でダウンロードされる場合は、現在のPCに適用されていない分だけを選択してダウンロードする仕様になっていると推定され、自分のPC環境を抽出して適用されていない部分だけを抽出してダウンロードするという作業を行っているようです。
そのためにダウンロード時にむやみに長い時間がかかるという結果みたいです。
その代わりに、クリーンインストールをした後や回復操作で初期状態に戻した後の更新で数百個のKBをインストールする必要なく、数個のKBを適用するだけで済むのはたしかに大きなメリットです。
また、Winの21H2から22H2にアップする際に制限している事項の解除のみで済むというのも確かにメリットです。
どちらが良いのでしょうね?
最後にお願いがあります
今回、手元で一度きりの検証で記事化しています。
そのため、もしみなさんが手元で同様の操作を試してみましたら、結果を教えていただけると嬉しいです。
試された方は、記事のコメント欄に書き込んでくださると幸いです。
また、こんなことも試してみてほしいという要望がありましたら、そちらもコメント欄にお書き込みください。
今回の記事は以上です。