【WinUP個別】Win10クリーンインストールで安定するは間違い??? ⇒ 重要だけど確認ができていない話【2017/12/14】
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今月のWinUpでWin10の不具合が多いのか2chのスレッドなどもかなりの勢いで伸びています。
そんな風になると必ず出てくるのが「OSをクリーンインストールしないと安定しない」という書き込みや意見です。
確かに2016年前半ぐらいまでWin8.1などのOSで全くと言ってよいほど正しい意見だったと思います。
ところがその後セキュリティーがどんどん厳しくなったことと、Win10で一部CPUなどの切り捨てが明示的に始まったあたりから話が違ってきました。
皆さんもWin OSでデジタル署名がないドライバやアプリは使用できなかったりインストールできないということを聞いたことがあるのではないかと思います。また、セキュアブート有効状態ではデジタル署名の有無で害意のある動作をブロックしそのためにPCが起動しない場合があることも聞いたことがあると思います。
ところがそれにもかかわらず、デジタル署名がないようなドライバがあってもWin10は起動し、問題なく動作するのも事実であり、特に古めのWin7PCからアップグレードした場合にそのようなケースでも動作していました。
ここで問題になってくるのが、このブログでは以前から書いていた「アップグレード時に無署名ドライバであっても自動的に例外登録する機能・動作」です。実はこの件に関してPC/OSの動作上はほぼ間違いなくあるように見えるのですが、私の探し方が悪いのか裏付けが全く取れていません。
それでも動作を見たり、最近のいきなり不具合が発生する事例を見ると間違いのないところと考えています。
そうなってきたときに、最近例外登録が外れたために不具合が発生したのではないかと疑われるようなケースが発生したPC、そして切り捨てられてしまったパーツがあるのではないかというPCでクリーンインストールを実行すると「当然のことながらアップグレードと異なり、クリーンインストールではアップグレード時の自動的な例外登録」が行われませんので、よりひどい状態になる恐れがあるわけです。
要するに古めのPCでWin7/8.1からアップグレードして使用していたPCでは、「クリーンインストール万能」ではない恐れが出てくるのです。
・古めのPCをアップグレードしてWin10にしたPCでは不調になってしまった場合、Win10クリーンインストールではなく、自動例外登録を有効にするためWin7/8.1を導入してドライバやソフトを入れたのちにアップグレードしたほうが良い。
・MBRかつセキュアブート無効でインストールしたほうが良い。
というようなことが出てくると思います。
注:Win10は、今後どこかの時点で「UEFIでしかインストールできない仕様に変更される」という話もあります。
いずれにしろ、「古めの機材でWin10にアップグレードしたPCが不調になった場合は、Win10をクリーンインストールして解決する」というのは通用しないタイミングに来ていると思います。
正しくは(というか今後ますます)、古めの機材でWin10にアップグレードしたPCが不調になった場合は、そのPCの元OSに戻す」というのが解決法になってくると思います。
注意・重要
ブログ内で何度も書いていますが、メーカーPCを元OSに戻す場合以下のことに留意が必要です。
・できる限り、リカバリーディスクを入手しておく。PC購入時かつ同時にしか購入できないケースもありますが、後からでも購入できる場合もあります。確認して入手しておいてくださいね。(後から入手できるケースでもおおむね3~5年で販売が終了してしまうことが多いので注意してください)
・Win7/8.1のリカバリ領域は使用できなくなってしまっている場合も多いようです。メーカーで販売してもらえない場合や自分で作成するという場合は、まず作成を試してみてください。ここでエラーが出て作成できないケースはわかりやすくてよいのですが、実は大きな落とし穴があります。(Win10で切り捨てられたCPUやパーツの関係で最新Ver.にアップできなくなっている方も同様です。この場合もシステム入りの回復ドライブが作成できないケースが多いようです)
リカバリディスクを作成できてもリストアができないケースがあるのです。そのため、リカバリディスクを作成できた場合はリストアが可能で、リストア後に正常に起動するかどうかということも確認する必要が出てきます。自分で実行できない場合は、PCの型番と「リカバリディスク、リカバリ、リストア、作成、失敗、エラー」などのワードでWeb検索してみてくださいね。
・リカバリディスクが入手できない、作成できないという場合は次のようになります。
1)メーカーページでドライバ、ソフトウエアなどが提供されている場合はできる限りダウンロードして保存する。(同梱のソフトやユーティリティは入手できないことが多く、あきらめることになる場合が多いです…)
2)ドライバがない場合(ある場合も念のためやっておいた方が無難)【メーカーPCもOK】ドライバを一括で抽出する【Win10クリーンインストール】を参考にドライバが必要となるパーツ名を取得しておき、元OSでリカバリしてみて(どうしても)不明なドライバがある場合は利用する。
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【うまくいかない?】デバイスマネージャーから不明なドライバをインストール【実際の手順】を参考にドライバを探すことも可能です。
3)OSメディアをMSのソフトウェアのダウンロードページからダウンロードしておきます。
注:実はWinのプロダクトキーというのは一種類ではなく「パッケージ版、OEM/DSP版、エンタープライズ/エデュケーション版」などの種類があります。このことが原因でお使いのOSのシリアルによっては、ダウンロードやインストール後の認証ができない場合があります。(現在失敗などの原因は版の種類ではないようでよくわかりません)
この方法で元OSメディアの入手ができない場合は、ライセンス違反となりますが同メーカーのインストールディスクやリカバリディスクをオーク賞ンなどで購入することになります。
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クリーンインストーㇽの話ではありませんが、富士通の2012年冬モデル、
2013年春に購入のwin8.0の機種で、10移行後、fall~12月の更新以降にいくつか不具合が出るようになったのでメーカーの問い合わせを利用しました。すると
<[Fall Creators Update]を適用した場合の動作を保証しておらず>具体的な案内ができない場合あり
との回答がありました。
この機種が、現段階で古い機種になるかどうかわかりませんが、半年に一度の大規模アップデートにより、デフォで10でない機種の場合、メーカーへの問い合わせもなども無理になる状況に陥るようです。(元々頼れるかは別として)
読まさせていただいた記事にもございますが、健全に使うには「そのPCの元OSに戻す」しかなくなるかもしれませんね
>ミルさん
コメントありがとうございます。
メーカーがWin10対応しない機種をWin10にしてしまった方もかなりいます。MSコミュニティーでは、コミュニティーモデレーター(要するにボランティアの一般人)は「良く調べないでアップグレードしたやつが悪い」という論調、フォーラムモデレーター(MSの社員)は「触らぬ神にたたり無しを決め込む」だったのですが、MSを信じてWin10にしちゃった人は多いと思います。
そんな人に限ってリカバリメディアなどは全く持っていません。
明白に宣言したatomの切り捨てに続いて「将来的にはUEFIでなければインストールできないようになる」ということもアナウンスされているようですし、最近のグラフィックス周りのトラブルを見るにDirectX9の切り捨ても目前に迫っているように思えます。
私はWin10無償アップグレード時のMSの対応を考えると「MSの口車に乗っかったあなたが悪い」とは言えないですね…。
切り捨てられて元OSに戻す手段がない方はどうなるのでしょうかね?
管理人さん、お久しぶり。その後の体調は如何でしたか?WSP大先生の身辺が慌ただしくなっているという知らせが舞い込みましてね(苦笑)。自分はマイクロソフトごみニュティも、ジャミさんのサイトも全く見ていない状況でしたので「浦島太郎」的スタンスです。久々、ジャミさんのサイトを訪問してみようと思い、今、アクセスしてみたわけです。元気そうですね、なによりです。セツコ女史もマイクロソフトと熱いバトル?されているのでしょうか?
さてと。
東芝のダイナブックB451EをWindows10にアップグレードしたが輝度調整が全くできなくなったと町内会の爺たちから相談が寄せられましてね。本機は対象外だと思うんですよ。
結論からいうとWindows8用のドライバをB451Eにインストールすると、自分の範囲内では輝度調整が可能になりましたね。
https://dynabook.com/assistpc/osup/windows8/manu/list/b451e.htm
Intel Chipset SW Installation Utility
Intel Display Driver (64bit) ←32bitのドライバもあるので注意されたし
すべてのB451Eで成功するか?それはワカリマセン。でも本機は東芝の廉価ビジネスマンノートPCとしてそれなりの販売数だとも言われていますから、もしかして困っているuserも居るかもしれないなと思い、情報提供を。
ジャミさんのサイトは、この手のトラブルに関してのアクセス数が多いですのでね。ここに置いた方が良いと思って。
ああ、そうなんですか?それは知りませんでした。それが事実なら大量に廃棄されるPCが発生するんじゃないですかね?ってか自分が所有しているPCは100%廃棄になります。
サードパーティ製の20万円クラスのUEFI仕様のデスクトップを購入されたuserさんがおりましてね。OSはWindows8.1でしたが「Windows10に変更したい」と言い出して(Windows10のインストールDVDを別途購入)インストールしたのです。しかし結論から言えばUEFI仕様のこの20万円のデスクトップPCにWindows10をUEFIモードでインストールすると、信じがたいトラブルの連続となり、相談を受けた自分も四苦八苦。製造メーカーにも現状を相談して解決策を送るよう指示すると、メーカーからの返答はなんと「BIOSモードでインストールしてほしい」だった。
有名?なサードパーティのPCですよ、それ。自分もトラブル対処が簡単なBIOSモードでPCを管理していますけどね。
たぶん、セキュアブートでPCを守れないとWin10の意味がないということなんだろうね。
そんな良心的な発想と発言をしていたマイクロソフトのモデレーターはジャミさん独りだったわけで。マイクロソフトの正規Windows OS
のISOをダウンロード可能なDownloaderも配布されているけれど、例えばWindows7の正規ISOイメージをダウンロードするまでは可能だけれど、己のPCがメーカー製PCだった場合は「OEMインストール」メディアでOSをインストールしなければなりません。そこがネックになっていて。
Windows7などの正規ISOをダウンロードしメディアに書き込みインストールDVD(あるいはUSBメモリ)自作してインストールはできます。しかし、オンライン認証時に疑問視され「電話認証」に誘導されます。
電話認証時、マイクロソフトから数字の組み合わせを音声認識で通告されその数字を入力してゆく。この方法で認証が認められれば「認証されたOS」として合法的に使用可能となりますが、マイクロソフトの虫の居所が悪く?電話認証も突破できなかった場合は「オペレーター認証」に誘導され、そこで根掘り葉掘り詰問されることになります。
って、こんなことを書いてもなあ。昨日、町内会の爺たちから呼び出されてPCのリカバリの相談をされましたけどリカバリディスクは持っているというので車で1時間飛ばして駆けつけるも、通し番号で5枚要求されているリカバリディスクのうち、No1,2,3の先頭3枚が欠品している。「リカバリディスクは、どこにあるんだ?」と訊き返すと「ほら、この2枚があるじゃろ」と自信満々で返答する。
メーカーや、作業員らが高額請求?したくなる気持ちも分からないでもないなあ。