【WinUp個別】「PSFX_E_MATCHING_BINARY_MISSING」でKB5004237やKB5004945がインストールできない【2021/7/22】
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目次
この記事について
KB5004237やKB5004945をインストールしようとすると、エラー「PSFX_E_MATCHING_BINARY_MISSING」が発生してインストールできないケースの対処法の記事です。
原因はKB5003690(2021年6月21日-KB5003690(OSビルド19041.1081、19042.1081、および19043.1081)プレビュー-期限切れ)ということで、7/21以降は利用できないように処理されました。
2021年7月13日-KB5004237(OSビルド19041.1110、19042.1110、および19043.1110)
既知の問題(追加)
症状
2021年6月21日(KB5003690)の更新プログラムをインストールした後、一部のデバイスは、2021年7月6日(KB5004945)以降の更新プログラムなどの新しい更新プログラムをインストールできません。「PSFX_E_MATCHING_BINARY_MISSING」というエラーメッセージが表示されます。
回避策
詳細および回避策については、KB5005322を参照してください。
「PSFX_E_MATCHING_BINARY_MISSING」が発生してインストールできないケースの対処法
KB5005322-一部のデバイスは、KB5003690のインストール後に新しい更新をインストールできません(2021年6月21日)に従って対処します。
1)当該のエラーが発生するようになってしまったPCでは、KB5003690のアンインストールが不可能になりますのでKBアンインストールでの対処はできません。また、システムの復元で状態を戻すことは推奨されてうません。
2)まれとは思いますが、対処法を実行しても他のエラーが発生することもあります。その場合は下部のその他の対処方法を見てくださいね。
3)「古いリソースレコードを削除するために自動的に清掃されたデバイスで発生」とのことですので、比較的システムストレージ容量が小さい場合に発生しているのかなと考えられます。これは、WinUp時に容量が逼迫してくるとある程度の自動クリーニングが実行される仕組みがあるためです。
4)あくまで悪い方の予測ですが、5003690を適用したPCでシステムファイルのクリーンアップを手動で実行した場合にも障害が発生するかもしれません。
実行方法
「KB5005322が適用されて、Windows Update Medic Service(WaaSMedicSVC)がインプレースアップグレードを自動的に実行するのを待つ」か、手動でインプレースアップグレード(修復インストール)を実行します。
「KB5005322-一部のデバイスは、KB5003690のインストール後に新しい更新をインストールできません(2021年6月21日)」を参考に、コマンドプロンプトを管理者として実行し、 Reg.exe Add HKLM \ SOFTWARE \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion / v AllowInplaceUpgrade / t REG_DWORD / f / d 1 を入力し実行します。
手動のインプレースアップグレード
検索ボックスに「cmd」または「コマンドプロンプト」と入力して、コマンドプロンプトウィンドウを開きます。[管理者として実行]を選択します。
次に、インプレースアップグレードの対象となるデバイスに必要なレジストリキー値を生成します。コマンドプロンプトで、次のように入力します。
Reg.exe Add HKLM \ SOFTWARE \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion / v AllowInplaceUpgrade / t REG_DWORD / f / d 1
Enterキーを押します。
注 このレジストリ値は、インプレースアップグレードが完了すると削除されます。インプレースアップグレードがデバイスに提供されるまで、最大48時間かかる場合があります。提供されると、デバイスは現在マシン上にあるOSのクリーンバージョンに更新されます。また、最新の毎月のセキュリティ品質アップデートもあります。インプレースアップグレード後、デバイスは通常どおり新しい更新を取得できるようになります。
注1) なお、インストールメディアを利用してもインプレースアップグレードは可能なのですが、今回その手法は記述されていません。問題が発生するからなのかなども不明です。
注2)インプレースアップグレード中は、PCが利用できなくなる可能性があります。一日の仕事が終了したあとなどに実行するようにしてくださいね。
その他の対処方法
次のケースの場合の対処です。
・KB5003690未導入の場合
・その他のエラーが出る場合
・導入してエラーの発生はないが気持ちが悪いという場合
KB5003690未導入の場合
KB5003690は飛ばして、KB5004760・KB5004237以降を導入してください。
なお、ツールなどを利用していて「ダウンロードは完了している状態」ということもありえますので留意して、誤ってKB5003690が導入されないようにしてくださいね。
7/21にKB5003690はアップデートカタログから落ちていますので、再度WinUpの検索をかけ直すのもよいかと思います。
その他のエラーが出る場合
1)DISMとSFCを実行します。
2)WinUpの修復を行います。
導入してエラーの発生はないが気持ちが悪いという場合
MSの説明を見る限りエラーが発生していないケースでは、KB5003690のアンインストールは可能なようです。
どうも気持ちが悪いという方は、KB5003690以降のKBを一旦アンインストール後に改めてWinUpを実行してください。
7/21時点でKB5003690の提供はありませんので、自動的に他の必要KBが導入されて、「スッキリとした状態」になるかと思います。
今回の記事は以上です。
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