【Win10終了】ChromeOS FlexでWin10PCを再利用-周辺機器の利用【2024/9/5】
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目次
この記事について
【Win10終了】ChromeOS FlexでWin10PCを再利用-インストール編【2024/9/2】に続く第三弾の記事です。
なお、ChromeOS Flexに関するシリーズ記事の中でもこの記事は順次機器を追加していく形での掲載になります。
当初は、これは絶対に利用したいであろう「プリンターの利用」の項目を記事化します。
このシリーズ記事があなたのお役に立てば幸いです。
対象 | 内容 |
---|---|
キーワード | Windows10、サポート、終了、Windows11にできない
PC再利用、ChromeOS Flex、使い方、インストール |
OS/ソフト | ChromeOS Flex |
対象読者 | Win10 PCをChromeOS Flexで再利用したい方 |
最終更新日 | 2024/9/5…記事作成開始
2024/9/6…初版仮公開(項目執筆中) 2024/9/8…初版全文公開 |
順序 | 記事リンク |
---|---|
1 | 【Win10終了】ChromeOS FlexでWin10PCを再利用-1【2024/9/2】 |
2 | 【Win10終了】ChromeOS FlexでWin10PCを再利用-インストール編【2024/9/2】 |
3(この記事) | 【Win10終了】ChromeOS FlexでWin10PCを再利用-周辺機器の利用【2024/9/5】 |
4 | 【Win10終了】ChromeOS FlexでWin10PCを再利用-Win PCをリモート操作する【2024/9/8】 |
5 | 【Win10終了】ChromeOS FlexでWin10PCを再利用-ソフトウエアの利用【2024/9/10】 |
6 | 【Win10終了】ChromeOS FlexでWin10PCを再利用-憶えておきたい操作方法【2024/9/10】 |
番外
(参考記事) |
【考え方次第】6TBのクラウドストレージをめちゃ安値で使い倒す【2024/6/19】
ChromeOS Flexの利用では、クラウドストレージの容量がある程度はあったほうが良いでしょう。具体的には、Onedvive、Googleドライブ、アマゾンドライブのいずれかを選ぶ方が多くなるのでしょうが、200GBで2,500円/月~数万円/年まで様々です。 クラウド利用とその料金に関しては、この記事を参考にしてくださいね。 |
プリンターのインストール
普段使いしたいということでは、プリンターの利用は外せないかと思います。
意外なぐらい多くのプリンターやスキャナがそのまま利用できるようです。
※ ネットワーク接続のトラブルと考えられる以外で利用できない場合は、諦める形になります。
※ この点だけはライブ起動時に試しておいたほうが良いかもです。なお、ライブ起動時も同じ操作になります。
※ すでにChromeOS Flexで利用できるドライバーを用意しているメーカーもあります。各社のサイトで調べてみてくださいね。
Chromebook 対応プリンタ機種の確認
Chromebook 対応プリンタを見つける方法は2つあります。
1)Chromebook 対応プリンタを見つけるページで確認する。
2)ChromeOS Flex上で確認する
蛇足に近いですが、起動したChromeOS Flex上で対応したプリンターを確認することもできます。
調べてみたがよくわからなかった、どうも一覧に見当たらなかったなどという場合は、こちらの方法で確認してみるとよいでしょう。
・起動したChromeOS Flex(ライブ起動も可)で設定を開き、デバイス⇒印刷と進みます。
・開いたウインドで保存されているプリンターにお手元のプリンターが表示されていればそれでOKです。
・表示されていない場合は、まだ接続ができていない状態ですので、下側のプリンターを手動で追加を選択します。
・開いたウインドウで名前とプリンターのアドレスを入力 ⇒ 追加のボタンが押せるようになりますので操作をします。これで追加ができればOKです。
3)ここまででプリンターがインストールできない場合は、トラブルシューティング前に一手間をかけます。この状態から利用したいプリンターにChromeOS Flexが対応しているかを調べることが可能です。
だめな場合の画面
4)ここで、プロトコルの部分を「ハイパートランスポートプロトコル」に変更してもう一度追加ボタンを押すと、プリンタの詳細設定画面が開きます。
5)プリンタの詳細設定画面で対応済みの機種を調べることができますので、利用しようとしているプリンターが一覧にあるかどうかを確認します。メーカーをプルダウンから選択するとクシュがプルダウンで選択できるようになりますので、スクロールして機種名/シリーズ名の有無を確認します。
プリンターのインストール
場合分けは2つになります。
1)USBで接続。
2)ネットワークで接続
・うまくインストールできない場合で対応機種一覧に種名/シリーズ名がある場合は、見つけることができていないだけというのが大半ですので、ネットワークのトラブルシューティングを行います。
・うまくインストールできない場合で対応機種一覧に種名/シリーズ名がない場合は、ある程度のトラブルシューティングをしてだめであれば諦めたほうが良いでしょう。
※ Linux用ドライバーを利用する、PPDを利用するなどの手段もありますが、この記事では趣旨にそぐわないので取り扱いません。(記事の目的が、どなたでも比較的簡単に利用できることであるためです)
Linux開発環境の利用などは、スキルのある方がご自分でなさってくださいね。
1)USBで接続
・設定 ⇒ デバイス ⇒ 印刷とたどり、印刷の項目を開いておきます。
・起動状態のPCに、電源を切ったプリンターをUSB接続します。
※ トラブル回避のため、バックパネルI/OのUSB2.0ポートに接続してください。
・プリンターの電源を投入します。
画像のように保存されているプリンタにお使いの機種が表示されていればそれで完了です。
テスト印刷を行って利用できることを確認してください。
画像のように「保存済みのプリンターはありません」となり、プリンター名が表示されている場合は保存をクリックします。
開いたウインドウでメーカー名と機種を選択して、追加をクリックすると保存されているプリンタに表示がされますので、テスト印刷をして確認してください。
※ 一覧にプリンタ名が無い場合は基本的に諦めてください。
※ 同一の型番ではないが同じシリーズのものがある場合は、それを選択すると動作する場合もあります。
例: 6820はないが6850はある、6820CDWはないが6820CJはあるなどの場合
2)ネットワークで接続
・PCの電源を切ります。
・ネットワークプリンターをネットワークに接続し、IPアドレスを控えておきます。
・PCの電源を投入します。
・設定 ⇒ デバイス ⇒ 印刷とたどり、印刷の項目を開きます。
・USBで接続した場合と同様に「保存されているプリンタ」に表示されれば完了です。テスト印刷をしてみてください。
・「保存済みのプリンターはありません」となり、プリンター名が表示されている場合は保存をクリックします。全く表示されていない場合は、「プリンタを手動で追加」をクリックします。
・名前(自分がわかりやすいものでかまいません)と、プリンターを接続した際に控えておいたIPアドレスを入力し、追加をクリックします。
・「保存されているプリンタ」に表示されたら完了です。テスト印刷をしてみてください。
プリンターが見つからない場合の対応策
場合分けは2つになります。
1)USBで接続した。
2)ネットワークで接続した。
1)USBで接続した場合
USBで接続したプリンターが認識されない場合のトラブルシューティングです。
項目 | 内容 |
---|---|
USBケーブルは正常か? | ケーブルを変えてみる。
他の機器で検証してみる。 2mを超えるような長いものを使用している場合は、1m程度のものに変更してみます。 |
USBポートは正常か? | ポートを変えてみる。
他の機器で検証してみる。 |
USBポートの規格と位置 | USB3.x規格以上のポートに接続している場合は、(あれば)USB2.0のポートに挿し替えます。
※ ハブを使用している場合は、取り外して直接挿してみてください。 デスクトップPCの場合は、フロントパネルの端子などではなくバックパネルI/Oの端子に挿し替えます。 ノートPCの場合は判断がつきませんので、とにかくポートを変更して試します。 |
他のPCに接続してみる | 他のPCに接続して、プリンターの正常性を検証してみます。 |
LANで接続 | 何らかの原因でUSB接続がだめな場合は、有線または無線でのLAN接続が可能であればそちらを試してみます。 |
項目1 | 項目2 |
2)ネットワークで接続した場合
ネットワークで接続したプリンターが認識されない場合のトラブルシューティングです。
※ ネットワークプリンターの場合は(Winでもよくあるのですが)表示上同じネットワークに接続していても接続方法が異なっていたり、ルーターが複数台あるとうまく接続できない場合があります。
※ マンションなどでLAN接続端子のみがあるケースでは、LANコンセントより川上の部分のリセットはできません。
項目 | 内容 |
---|---|
他の機器で接続を確認する | 他の機器で接続を確認してみます。
PCがない場合は、スマホからでも確認が可能です。 ChromeOS FlexのPCとプリンターの両方が見えるか確認してみてください。 参考サイト: Wi-Fiルーターと通信(接続)している機器を確認する方法(iPhone/Android/Windows) ※ どちらか片方しか見えない場合は、複数台のルーター機器を使用していて「モード設定を間違えている」、「別の系統の機器に接続されている」というケースが大半です。モード設定を適正に直す、それでもだめな場合はPC/スマホ/プリンターを一台の機器に接続して試してみてください。 |
接続方式の調整 | 無線でだめ場合は有線に切り替えてみます。
※ 電波強度が低いために接続できない場合もあります。 PCとプリンターのLAN接続を無線または有線に統一します。 |
ネットワーク機器のモード確認 | ネットワーク機器のルーターモードとブリッジモードの別が適正なモード二設定されているがどうかをを確認してみます。
自動設定になっている場合は、明示的に手動で適正なモードを設定します。 |
ネットワーク機器を1台にしてみる |
ネットワーク機器が複数台ある場合は、1台の機器にしてみます。 例:ルーターモードの光終端装置(ルーター)にPCが接続されていて、ブリッジモードの無線ルーターにプリンターが冊属している場合など。 |
IPアドレスの確認 | 取得しておいたプリンターIPアドレスに間違いがないか確認します。
間違いがないのに接続できない場合は、プリンターIPアドレスを固定IPアドレスに変更してみます。 |
ファームウエアの更新 | ルーターのファームウエアを更新してみます。
PCの無線LANアダプタのドライバを更新してみます。 ※ 無線LANアダプタのドライバ更新は、上級者向けの操作です。別項目にしてある、ChromeOS FlexでLANドライバーを更新するを参考にしてください。 |
機器のリセット | ルーター、プリンターを一度リセットしてみます。
1)PC-プリンタ-ルーターの順に電源を切り、少なくとも5分程度放置します。 ※ ルーターに関しては、(実行できる方は)取説を参照して設定画面またはリセットスイッチでリセットしたほうが望ましいです。 2)プリンターのみ電源を入れて、取説を参考に工場出荷状態にリセットし、電源を切ります。 3)光終端装置の電源を入れ、動作ランプが正常な状態になるまで待ちます。 4)川下に無線接続用のルーターを別途接続している場合は、その機器の電源を投入し、動作ランプが正常な状態になるまで待ちます。 ※ 二重ルーター状態にならないよう、適正にモードを設定してください。 5)プリンターの電源を入れ、LANに接続します。 6)PCの電源を入れ、ルーターモードの機器に接続します。 |
私の手元プリンターの結果は?
私の手元プリンターは、2台とも通常の方法では接続できませんでした…。(というかなんとか無理矢理に接続しても印刷ができなかった)
※ Linuxでは利用ができるプリンターですので、ChromeOS Flexを開発モードに設定したら利用ができるのですがこの記事では解説しません。
ただし、これはあまり重大な問題にはならないということもできます。現在利用されているプリンターの多くが、USBメモリやSDカードに保存したファイルからの印刷が可能なためです。
プリンターがインストールできない場合の代替策
1)一旦USBメモリやSDカードに保存して印刷する。
2)他のPCで印刷する。
3)スマートフォン経由で印刷する。
4)プリンターサーバーを使う。
1)一旦USBメモリやSDカードに保存して印刷する。
PCで作成したファイルや画像を一旦USBメモリやSDカードに保存し、メディアをプリンターに接続して印刷します。
ChromeOS Flexで作成した文書や画像をUSBメモリに保存する方法
ChromeOS Flexで作成した文書や画像をUSBメモリに保存する方法は以下の通りです。
1)USBメモリを接続する
USBメモリをChromeOS FlexデバイスのUSBポートに差し込みます。
2)ファイルアプリを開く
画面下部のシェルフ(タスクバー)にある「ファイル」アイコンをクリックしてファイルアプリを開きます。
3)保存したいファイルを選択する
左側のメニューから「マイファイル」や「ダウンロード」フォルダを選択し、保存したい文書や画像ファイルを見つけます。
4)ファイルをコピーする
保存したいファイルを右クリックし、「コピー」を選択します。
5)USBメモリにファイルを貼り付ける
左側のメニューに「USB Drive」または接続したUSBメモリの名前が表示されるので、それをクリックします。
USBメモリのフォルダ内で右クリックし、「貼り付け」を選択します。
6)USBメモリを安全に取り外す
ファイルのコピーが完了したら、画面右下のステータスエリア(時計が表示されている部分)をクリックし、USBメモリのアイコンをクリックして「安全に取り外す」を選択します。
2)他のPCで印刷する。
・1の方法でメディアに保存したものを他のPCで印刷します。
・Googleドライブなどのクラウドストレージに保存したものを他のPCから印刷します。
3)スマートフォン経由で印刷する。
スマートフォンからのダイレクト印刷に対応したプリンターでは、同様に1と2の方法で印刷が可能です。
4)プリンターサーバーを使う。
下記の理由から、この記事では割愛します。
※ 他の機器を購入することになると費用が発生する。
※ プリンターサーバーを利用してもプリンターを接続できるとは限らない。
上級者向け-ChromeOS FlexでLANドライバーを更新する
ChromeOS Flexで無線LANアダプタのドライバーやファームウェアを更新するには、以下の手順を試してみてください。ただし、これらの操作は自己責任で行ってください。
なお、更新に失敗してLANが利用できなくなった際は修復を試みるよりも、諦めてChromeOS Flexを再インストールしたほうが早いかと思います。
参考サイト: Chrome OS Flexに無線LANドライバを突っ込んでWiFi (とBluetooth)を使えるようにする
1)ドライバをダウンロードしておく
使用している無線LANチップに対応するドライバをダウンロードしておきます。例えば、Qualcomm Atheros QCA6174の場合、board.binとfirmware-4.binをダウンロードします.
2)開発者モードを有効にする
Ctrl + Alt + TでCroshを開き、shellコマンドを入力します。
次に、以下のコマンドを実行してRootFS Verificationを無効化します。
sudo /usr/share/vboot/bin/make_dev_ssd.sh –force –remove_rootfs_verification –partitions 4
sudo /usr/share/vboot/bin/make_dev_ssd.sh –force –remove_rootfs_verification –partitions 2
3)再起動します
sudo reboot
4)ドライバを置き換える:
再度Croshを開き、shellコマンドを入力します。
RootFSを再マウントし、書き込み可能な状態にします。
sudo mount -o remount,rw /
5)ドライバが格納されているディレクトリに移動します。例えば、/lib/firmware/ath10k/QCA6174/hw3.0:
cd /lib/firmware/ath10k/QCA6174/hw3.0
6)ダウンロードしたドライバをコピーします。
sudo cp ~/Downloads/board.bin .
sudo cp ~/Downloads/firmware-4.bin .
7)必要のないファイルを削除します。
sudo rm ./board-2.bin
8)ドライバに実行権限を付与します。
sudo chmod +x ./*
9)再起動します。
sudo reboot
再起動後にWiFiが使用できるようになっていれば成功です。
その他の機器
順次追加します。
希望の機器があれば、コメント欄でお知らせください。
N/A
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N/A
N/A
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立てば幸いです。
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過去のプロモーションなどで取り扱った企業名は、できる限りステマ規制に関する表示についてのアフィリエイト等関連業者名一覧の項で記載していますので、お手数ですがそちらでご確認ください。