【緊急速報】Win8.1⇒Win10アップ時の「Modern Setup Host停止」【2022/11/11】
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目次
この記事について
2023年1月にWindows8.1のサポートが終了します。
そのためWin10にアップグレードする需要があるのですが、「アップグレードの途中でウインドが消えてしまったり、最後の時点でロールバックされてしまう」ことや「Modern Setup Hostは動作を停止しました」というエラーが出てにっちもさっちもいかなくなってしまう事例が多発しているようです。
実は私の顧客先でも発生しました。
特に「Modern Setup Hostは動作を停止しました」というエラーは通常の手段では回避できない場合があるみたいです…。
いろいろ試してだめだった後に、私の手元でOSアップグレードが可能になった手法を掲載します。
アップグレードの途中でウインドが消えてしまったり、最後の時点でロールバックされてしまう
こちらは、オンライン状態でWin8.1からWin10へのアップグレードを実行すると頻繁に発生するようです。(2022/11初旬の時点)
1回目からオフラインで実行すると「何らかのdllが足りません」というようなエラーでアップグレード失敗となることも少なくないので、1回目はオンラインで実行してオンラインから必要?なファイルや足りないファイルなどを導入させて更新する。(ダイナミックアップデートが適用済みの状態になるのだと思います)
「Modern Setup Host停止」以外でのアップグレード失敗の場合の2回目は、オフライン(インターネット接続を切断して)でアップグレードを実行という手順で回避してくださいね。
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なお、まれに「デフォルトの言語を米国英語に設定しなおす」ことでうまくいくケースがあるようです。どうしてもうまくいかない場合は、最終手段として試してみてくださいね。
ちなみに、アップグレードツールでアップグレードしようとした場合に「ページがありません」というエラーがブラウザに表示される場合もこのデフォルト言語の変更で解消するケースが少なくありません。
その他の更新などの不具合の際にもこの手段で解消が可能な場合がありますので、どうしても分けの分からないエラーを解消できないときのための「神頼み」的なティップスとして記憶の隅においておくと良いかもです。
Modern Setup Host停止の回避方法
ここでは「通常というか一般的な手法」とそれで回避できなかった場合の方法を述べます。
一般的な回避方法
最初にWin10対応のBIOSがある場合は導入します。
次にUEFI(BIOS)でセキュアブートとintel/AMDファーストブートを無効にします。
その後、OSの高速スタートアップを有効にしている場合は無効にします。
上記の準備後、一般的には以下の手順を実行することでエラーを回避します。
1)セキュリティーソフトの停止(削除)
2)WindowsUpdateコンポーネントのリセット
3)更新がなくなるまでWindowsUpdateを繰り返す
4)Win8.1の場合は、サービス スタック更新プログラムが月次ロールアップに統合されていませんので、最新版がダウンロードされて導入済みかを確認します。この記事の執筆時点では10月配信のKB5018922が最新となります。
5)DISMとsfcを実行してエラーを修復する
6)C:の空き容量が少ない場合はファイルを移動するなどして16GB程度の空き容量を確保する
7)Win8.1からWin10にアップする際にオフラインで実行した場合に「何らかのdllが足りない」というエラーで停止してしまうことがあります。これを回避するために一度目は必ずオンライン状態でOSアップグレードを実行します。
8)これですんなりとエラーが回避できた場合は、アップグレード後にOSの認証がされているかどうかを確認し、認証されていればWinUpを実行⇒提供されている各機材用のWin10用ドライバとユーティリティーを導入します。
9)なお、まれに「デフォルトの言語を米国英語に設定しなおす」ことでうまくいくケースがあるようです。最終手段として試してみてくださいね。
一般的な回避方法でうまくいかない場合-1
「Modern Setup Host停止」のエラーではなく、途中で失敗してアップデートウインドウが閉じられてしまったり、ロールバックされてしまう場合があります。
この場合は慌てずに「オフライン状態(インターネット接続を切断した状態)」で再度OSアップグレードを試みます。(最初からオフラインで実行すると何らかのdllが足りないなどのエラーが出てしまうことがありますので「1回目は失敗上等」でオンラインでOSアップグレードを実行してくださいね。)
一般的な回避方法でうまくいかない場合-2
上記二つの手法を実行したうえで「Modern Setup Hostは動作を停止しました」のエラーが出る場合は、通常の手段では回避ができません。
実は私も顧客先のPCでドツボに落ちました。
まだまだ事例というか情報が少ないのか、ネットで探してもなかなか回避方法が見つからないのです。
回避方法は「少なくとも1909以前のバージョンのインストールメディアでOSアップグレードする」という手法になります。
これでOSアップグレードができれば、その後のバージョンアップは問題なく可能と思います。
理由はたぶん「2020年1月のセキュアブートとTPMに関するアップデート(例のBSoD」発生の不具合があったものです)」ではないかと考えています。
全数ではありませんので、(お使いのPC環境由来で)「データ実行防止機能が誤検知し、OSアップグレードのためのModern Setup Hostが動作しなくなるのではないか」と推測しています。
100%うまくいくという検証ができることではありませんが、「Modern Setup Host停止」で失敗する場合は試す価値がありますよ!
関連情報・・・M/B上のプロダクトキーが邪魔をする場合
Win10/11プリインストールPCでアップグレード不可(クリーンインストールしかできない)場合の対処
現状のWindows10と11では、メーカープリインストールPCの場合にはM/B上にプロダクトキーが保管されている形式になっていることが多いです。
これには認証の手間が省けるというメリットもあるのですが
・もともとhomeエディションがプリインストールされているPCをWin10/11のhomeからProにエディションをあげようとした場合
・そして今回のWin11が提供され、もともとはWin10homeのプリインストールPCをWin11Proへアップする
・もともとはWin10homeのプリインストールPCをProにエディションアップしてPCをWin11Proへアップする
などという場合にアップグレード操作ができないということが発生する場合が出てきます。
ファイルやソフト/アプリを引き継ぐことができず、クリーンインストールしかできないということになってしまうのです。
今回の記事は以上です。