【困った】Win標準のイメージバックアップが書き戻せない【どうしよう】
この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。
この記事では、RS4(1803?)の配信時に不具合が発生した場合に書き戻すため取得したバックアップからリストアすることになる方も出てくると思いますので、Win標準のイメージが書き戻せなくなった場合の対処方法を現象とその解決方法を分けて解説します。
あまりこの記事が役に立ってしまうというのは喜ばしいことではないのですが参考にしてくださいね。
対象OSWin10/7/8.1)
4/18日に次のような質問がMSコミュニティーに上がっていました。
他のOSがインストールされている状態から、システム修復ディスクでコンピュータイメージの再適用を起動することができない。
システムイメージが書き戻せなくなってしまったというものです。
不具合ということではありませんが、Win標準のイメージバックアップでは良く発生する障害です。原因は主に三つです。(そのため、このブログでは「書き戻しができない事態を避けるため」にAcronis True Image 2018 Standard(1台版)
やEaseUS Todo Backup Workstation 11 / 1ライセンスを推奨しています)
なお、SSD/HDDが破損している場合もありますので、最初にチェックディスクはしてみてくださいね。
発生するパターン
1)メディアブート時に「レガシ(MBR)ブートとUEFIブート」を間違えている。
起動時の光学ドライブは二つの選択肢があり、OSインストールがレガシかUEFIかの別に合わせて「レガシ/MBR起動(何も書かれていないほう)とUEFI起動(UEFI XXXXXと書かれています)」を正しく選択しなければいけません。
2)イメージ作成時と書き戻し時のストレージ構成が異なっている。
アップグレード時と比較してストレージのパーティション構成が異なっている場合は「Win標準のイメージバックアップ」を書き戻すことはできません。SSD/HDDが異なる場合はもちろんですが、Win7/8.1からのアップグレードの場合や、現時点のWin10のシステム予約領域などがRS4導入時に足りなくなり「新たなシステム領域で自動で追加されてパーティション構成が変わってしまった場合」に書き戻すことができなくなります。
3)セキュリティー記述子の不整合というエラーが出る。
これは原因がはっきり把握できていません。とにかく上記エラーまたはシステムイメージはあるのにも関わらずイメージがない」と表示されて書き戻しができません。
2と3の解決方法
1についてはブートを正しくするだけになりますので、2と3の解決方法を書いておきます。
1)PCに組み込まれているSSD/HDDをシステムイメージに保存したものだけ残して取り外す。
・C-F-G-Hの4台があり、イメージはCだけならCのみに、CとFが含まれているのならCとFの状態にします。
なお、複数台のSSD/HDDがイメージに含まれている場合でも合計使用容量が足りる場合は1台のSSD/HDDに書き戻すことができる場合があります。
注1:三台で合算200GBの容量を使用している場合は、250GB(使用容量合算の20~25%増し以上)のもの一台に書き戻すことが可能です(ただし、できないときもある)。一台に書き戻した場合は複数のパーティションとして書き戻されることになります。
次の手順2で、データが入ったディスクはフォーマットしたくないなどの場合やなるべく関係するストレージ台数を減らしたい場合に利用できますので覚えておいてくださいね。
また、書き戻しができないとなった場合には「最悪クリーンインストールとなってしまう場合もありますので、一台のストレージで収まる場合は予備のディスクなどに書き戻しを行うことを推奨します。
注2:SSDの場合には互換で動作しますが、HDDの場合には「セクタの大きさ」などにより使用できないOSがある機種があります。異なるHDDにリストアする場合は、使用可能なセクタに対応したHDDかどうか注意してください。
注3:同様にMBRとGTPどちらでバックアップしたHDDかに注意し、同じフォーマットのものを使用してくださいね。
注4:M/Bによってはシステムドライブを接続できるSATAポートが限定されている場合があります。このことにも留意してくださいね。
2)C-F-G-Hの4台があるなど複数台のストレージがあるケースで「アップグレード時にとんでもない場所にシステム領域が作成される」場合があります。例えば、Hの空き領域が複数台の中で一番大きい場合などにHの最後尾に新しいシステム領域が作成されるケースです。
このようなケースでは、最小構成にするためにHを取り外してしまうと「システムイメージにH上のシステム領域が保存されている場合」に書き戻しができなくなります。
最小構成にする前に、ディスクの管理でシステム領域の場所を確認してくださいね。
3)SSD/HDDを初期化する
この項で説明している初期化の手順は、「バックアップが保存できなくなったHDDやファイル履歴が利用できなくなったHDDにも有効ですので覚えておくとよいでしょう。
・ほかのPCを利用する場合
書き戻しができなくなっているストレージをほかのPCに接続して、クイックではないフォーマットをし、さらにパーティションを削除して領域を解放した状態にします。その状態のディスクにリストアを行います。
ほかのPCがない場合は後述の「さらにそれでもだめな場合…。」に書かれている手順(インストールディスクから起動します)を実行します。
=====とりあえずフォーマットだけして書き戻しができるかを試します=====
以下上記で書き戻しができなかった場合の別手順です。
フォーマットだけで書き戻しができなかったら、追加で次の手順を実行します。
・追加の手順
ほかのPCにディスクを接続して、MBRとGTPの変換を複数回実行します。最後に使用するほうにした後、領域を解放します。
さらに念のため、cmdからcleanコマンドを実行します。
手順については、@ITさんの「 Windowsで、diskpartのcleanコマンドを使ってディスクの内容を消去する 」を参考にしてくださいね。
===再度試す===
さらにそれでもだめな場合…。
WinのインストールディスクディスクからレガシまたはUEFIの正しい方で起動し、OSインストールを開始する ⇒ 手動で一度インストールするパーティションを作成し、そののちにパーティションをすべて削除/開放する ⇒ いったんインストールを終了する ⇒ インストールディスクを取り出して再起動し、イメージバックアップを保存したメディアをセットしてもう一度再起動してリストアを開始します。
===再度試す===
ここまでやってもダメな場合
新しいSSD/HDDを購入してリストアします。
ここまでしても、リストアできないという場合に残された手段はOS再インストールだけになります…。
今回の記事は以上です。
0
人気ブログランキング
人気ブログランキング
> STOP エラーは、Streaming Single Instructions Multiple Data (SIMD) 拡張機能 2 (SSE2) をサポートしていないコンピューターで発生します。
は KB4088878 以降で発生して現在迄改修されていないんで KB4075211 で止めておかないといけないと思う。
Win 7 x86 PEN3 ユーザー、PEN4 ユーザーは SSE2 は対応していたはず。
(再起動 ループ は此が原因?!ログをチェックしてしないし環境が不明なんで情報無し)
再起動ループは、SSE2に対応しているCPUであっても(主に?)Win7x86で発生しているみたいだよ。俺のお客さんの東芝ノート(2千番台のCPU)でも発生していた。
同じノートPC(会社のものなので導入ソフトなどは同じ)でx64のものでは発生していなかったよ。
> (主に?)Win7x86で発生しているみたいだよ。
そうみたい。
Windows 7(32bit)のOSが起動しない
https://www.kentem.jp/qa/limited004/
発生する環境
・2018年3月14日(水)のWindows Update(KB4088875)を適用した、Windows 7(32bit)
・2018年3月24日(土)のWindows Update(KB4088881)を適用した、Windows 7(32bit)
・2018年4月11日(水)のWindows Update(KB4093108)を適用した、Windows 7(32bit)
・2018年4月11日(水)のWindows Update(KB4093118)を適用した、Windows 7(32bit)
・2018年4月17日(火)のWindows Update(KB4093113)を適用した、Windows 7(32bit)
> 俺のお客さんの東芝ノート(2千番台のCPU)でも発生していた。
此には該当しない?
この更新プログラムが物理アドレス拡張 (PAE) モードが無効になっている 32 ビット (x86) 版コンピューターに適用されている場合、STOP エラーが発生します。
コミュで環境を書けば参考に成るけど何故か誰も書かない!
あちゃ~、“保護中: MSの文句は俺に言え【@MSコミュニティー】”に書き込んだつもりが板が違う (^_^;)。
大丈夫、たまには秘密の場所でどんな話をしているのかリークしましょう!!!
東芝ノートは、サーバーを含めた全PCの面倒を見ている会社で使用しているものでBIOS対策済みなのにダメだったよ。