【困った】SSD/HDDのクローンが完了しないまたはエラーが出る【2024/6/22】
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目次
この記事について
記事内容がかなり煩雑になっています。
作業時の不測の事態を防止するために実行しておくほうが望ましい事柄などもできる限り記載しているため、記事の分量が多く煩雑になっています。記載には、すでにご存知の事項などもあるでしょうし、注意事項の繰り返しなども多くなっていますがご了承の上お読みください。
なお、記事中では大きめの画像を使用していますが、スマホレスポンシブ設定の関係で大きめの画像が使用できないケースがでてきます。小さくて見にくいという場合は、画像クリックでフルサイズの元画像を見ることができます。
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この記事にはアフィリエイトリンクはありませんが、記事を書くにあたって最適なソフトを選定する中でMiniTool ShadowMake pro ultimateの無償提供を受けました。そのため、プロモーション記事という扱いになります。また、購入先や無料版ダウンロード先のURLを設置しています。
2025年10月にはWin10のサポートが終了してしまうこともありWin11へのアップグレード需要も上がってきているようですが、Win11にアップグレードするにもPCが要件を満たしていないために無理という方も少なくありません。
そうなると新規のPCを購入するしかないことになります。
引っ越して新たにアプリなどを導入して、設定をやり直すのは大変に手間がかかる作業です。そのためストレージをクローンしたり、システムを丸ごとバックアップして新規PC上でリビルト(リストア)したいと考える方も多いでしょう。
PCを引っ越す、HDDからSSDに装換する、バックアップを取得するなどという理由でクローンをする場合に、SSD/HDDのクローンが完了しないまたはエラー(ファイル名が不正です・ファイル名が長すぎますなど)がでてしまい、クローンができないことがあります。
そのようなケースでは通常のバックアップもエラーで停止してしまいますので、それを解消するクローン方法が必要になります。また、異なるPCにもリストアできる機能が搭載されたソフトウエアが必要になる場合もでてきます。
エラー分をスキップするなどの処理をしてもよいのですが、なんとなく気持ちの悪いものです。
エラーは表示されずに動作が停滞してしまう(フリーズ状態)こともありますし、最悪の場合は待機中に勝手に動作が停止してウインドが消えてしまうという場合もでてきます。
また、ビットロッカーを利用している場合にはデータへのアクセスが拒否されてしまい、通常のクローン作成方法は使えない場合もあります。
こセキュアブートが関連して動作をを実行できない場合もあるのですが、セキュアブートを無効化してもだめな場合があります。
そのようなときには、通常のクローンではなくセクタバイセクタのクローンを実行することで回避が可能な場合があり、無事にクローンを完了することができます。
PCの引っ越しなどのためにディスクをクローンする際の方法として、非常に有効な手法の一つですから、ぜひ憶えておいてくださいね。
この記事では、そのような場合に非常に有用なバックアップソフトウェア「 MiniTool ShadowMaker 」を例に解説していきます。
実際に試してみたいという方は、下のボタンよりソフト紹介ページを開き無料版をダウンロードしてくださいね。
※ 無料版には機能制限があります。詳細は、下記のページで確認してください。
※ 有料版は、現在のPCとは異なるPC(新規購入したPCなど)にリストア可能なユニバーサル復元機能を備えています。
※ PCを複数台所有している場合、リモートパソコンのバックアップ機能が備わっていますので所有台数分のライセンスを購入する必要がありません。結果としてソフト購入費の大幅な節約が可能になる場合があります。また、バックアップを一元管理できるのはとても大きなメリットです。
※ PC新規購入時にシステムディスクのクローンを行なうなど短期間機能制限なしでフルに利用したい場合は、月次払い1,500円/月(税込1,650円/月@キャンペーン価格・通常価格 2,800円)を1ヶ月間だけ利用することもできます。これって、すごくお得で便利ですよね!
MiniTool ShadowMaker Pro Ultimate Ver 4.5.0のユーザーインターフェース
個人的には、かなりクールでいけてるUIという感想です。もちろんホーム以外のUIも使い勝手の良いものになっています。
対象 | 内容 |
---|---|
キーワード | SSD、HDD、クローン、コピー、引っ越し
バックアップ、ソフト、MiniTool ShadowMaker クローン機能、セクタバイセクタ |
OS/ソフト | Windows、MiniTool ShadowMaker |
対象読者 | SSD/HDDのクローンが完了しない、またはエラー(ファイル名が不正です・ファイル名が長すぎますなど)が
でて困っているという方 |
更新履歴 | 2024/6/22…作成開始
2024/7/12…脱稿、初版公開 |
クローンに失敗する原因
もちろん移行元と移行先の容量の違いや不良セクタなどの物理的な要因やファイルの破損などもあるのですが、それ以外の主な原因は以下のような事柄になります。
事象 | 解説 |
---|---|
ファイル名が不正 | 何らかの原因でファイルネームに禁則文字が含まれている状態になった場合などです。
原因を問わず、ABCというファイル名がA\Cと文字化けしたり、A\BCというお化けネームになってしまったというようなケースが多いようです。 |
ファイル名が長すぎる | NTFS自体の最大パス長は32768文字(終端文字含む)ですが、WindowsのエクスプローラーはMAX_PATH(defineされた定数)による制限がかけられていて、最大パス長260文字までしか対応していません。
通常は制限を超える文字数の名前を付与することはできないのですが、何らかの変更で制限された文字数を超える名前になってしまうことがあります。そのような場合は、通常のファイル操作ができなくなります。 例えば、すでに文字数が120のファイルが、誤ってフォルダ名が長いかつ階層が深いところにあるフォルダに移動されてしまった場合などです。これは移動後に合計すると260文字を超えてしまうが、NTFS自体の最大パス長32768文字以下の制限には当該しないため操作が可能であった場合などに発生します。 |
セキュアブートが邪魔をしている | 主に、Windows PEなどから起動してクローン操作を実行する場合などに発生します。
BIOSからセキュアブートを無効化することで対応します。 |
ビットロッカーを利用している | 暗号化ドライブが起動していない状態では通常のコピーやクローンは実行できません。 |
セキュリティーロックが施されたファイルやフォルダ、ドライブがある | WindowsのOneDriveの機能やセキュリティーソフトなどにある機能です。セーフ金庫などの名称が付いています。また、ドライブそのものが金庫になっているということもありますし、仮想ドライブ化で行っていることもあります。
権限設定次第でコピーやクローンが可能な場合もあるのですが、(セキュリティーを施すための機能ですから)基本的には通常のコピーやクローンはできない場合も多いと考えてください。 |
他にもあるのでしょうが、一般的にはこのようなことが原因と捉えておいてかまわないでしょう。
なお、ファイフ/フォルダ名に関することは、通常時のコピーや移動でもエラーが発生します。
※ あまりにも移行元のPCスペックが低すぎると、OSが起動した状態ではデータコピーが停滞しすぎて疑似フリーズ状態になってしまうことがあります。これは、如何ともしがたいです…。回避手段としては、Windows PEから起動してシステムが起動していない状態でクローンするか、高スペックのPCにソース元とクローン先のディスクを接続してクローン作業を実行することになります。
※ クローン失敗ではないのですが、USBで接続している場合に安全な取り外しができない場合があります。操作開始時に「終了後にシャットダウン」にチェックをいれるか、キーボードのシフトキーを押しっぱなしでシャットダウン操作をすることで完全シャットダウンした状態にしてから取り外してください。
実は移行先のディスク容量が不足しているという場合
単純なミスとして、実は移行先のディスク容量が不足しているためにクローン作業が完了しない/失敗するという場合があります。
大きく容量が不足している場合は、ソフト側で作業ができないという警告が出るのですが、微妙に不足しているというケースでは警告が出ずに作業は開始されるのだが失敗してしまうということや、クローン後にOSが起動しないということが発生する場合があるようです。
例:
移行元951GB 移行先951GB ⇒ 実は、移行元1,022,174,162,944バイト 移行先1,021,128,474,624バイトなどという場合です。
特に不備がなさそうなのにもかかわらずクローンに失敗してしまうという場合は、ディスクのプロパティーで正確な容量を比較してみてくださいね。
「目に見えないデータも含めてコピーしたいのでセクタバイセクタ方式で実行する」という場合以外でしたら、以下のように解決します。
1)クローン前にWinのディスクの管理から空き領域を縮小する。
2)クローンではなくシステムバックアップを作成して、新しいディスクにリストアする。
3)動画や画像などのデータを他の場所に移動/コピーしておいてクローンし、クローン後に書き戻す。
4)高速スタートアップ有効の場合は無効にして休止ファイルを削除する、追加で仮想メモリを縮小する。
2)の場合は基本的に、元ディスクの使用領域(C:+システム領域+メーカーのリストア用領域などの総合計です)よりも移行先のディスクの容量が大きければリストアが可能です。なお、安全マージンとして元ディスクの総使用領域の20~30%増し以上の容量の移行先ディスクが望ましいです。
バックアップ時にクローン同様にエラーが出て完了しない場合には、【どうやるの?】自力でエラーの出る不正なファイルなどを見つけて解決する【2024/6/27】を参考にエラーのでてしまうファイルなどを処理をすることで解決する場合がありますのでこちらも参考にしてくださいね。
セクタバイセクタクローンとは何か?
通常、ファイルやフォルダのコピーや移動では、有意なデータのみを取り扱います。
空きクラスタや消去したファイルの残存などは取り扱いませんし、不正とみなされたデータは取り扱うことができません。また、暗号化されたデータなどの一部も取り扱うことができません。
セクタバイセクタクローンでは、データの有意性や正常性などを無視して生のデータを写し取ります。
例えば、「”D:\音楽\Clarence Carter\Hooked on Love\01 Trying to Sleep Tonight.mp3″」というものを取り扱うのではなく、ストレージ上の「0と1」という値の羅列のみを取り扱うイメージです。
そのため、ファイルやフォルダがロックされていようとも、またドライブそのものが暗号化されていようとも、コピー/クローンが可能になります。
そのため、エラーが出てしまうファイルやドライブ上のインデックスが破棄された残存情報なども含めて全コピーが可能になります。
セクタバイセクタクローンのメリット
1)BitLockerなどを使用してハードドライブが暗号化されている場合、データへのアクセスが拒否される可能性があります。いわゆる通常のクローン作成方法は使えませんが、セクタバイセクタクローンデスとハードディスクのロックを解除せずにディスクをコピー可能です。また、不正な名前のファイルやフォルダー、アクセスブロックされたファイルやフォルダなどのクローンもOKです。
2)ハードディスクに異常が発生しすぐに故障しかねない場合に、そのディスクをセクタ単位で別のハードディスクにクローンし、故障したディスクの代わりに新しい健康なディスク上でファイルの修復や復元作業を安全に実行することができます。
3)完全に消去されていない削除済みデータをソースディスクから別のディスクにコピーすることが可能です。これは、ディスク装置の不調でデータが破損してしまった場合を含めて、誤って紛失/削除したデータを復元する際に元ディスク(元データ)を完全に保全した状態で復元操作を実行できることを意味します。
元データのロストを心配することなく、何度でも復元操作や修復操作をやり直すことができますので非常に有用です。
セクタバイセクタクローンのデメリット
1)セクタ単位のクローンがで可能なのは、サイズが同等かそれ以上のサイズ/容量のドライブに限られます。
※ 例えば、1TBという容量表示のSSDの場合に実用量が960~1024MB程度の製品がでてきます。製品の表示が同じ1TBでも、実容量が異なる場合(元ディスクが1024GB、移行先ディスクが964GBという場合など)はセクタ単位のクローンはできません。
2)ドライブに論理的な不良セクタがある場合は不良セクタもクローンされてしまうので、セクタ単位のクローンは基本的におすすめできません。
ただし、クローン後に不良セクタのデータなどを修復する目的の場合や、クローン後に不良セクタを修復する方が良いと考えられる場合、名前の不正なファイルなども一旦移行した後に修正する場合などはこの限りではありません。
3)通常のクローンと比較して、所要時間が長くなります。これは、移行されるデータの絶対量に通常は空き領域(データがない部分)として取り扱われるデータも移行するのでデータ総量が膨らんでしまうためです。必要性を考慮して、通常のクローンにするか、セクタバイセクタのクローンにするのかを見極めてください。
一般的には通常のクローンが失敗してしまう場合や、ファイルの復元が必要で元ディスクを保全したうえで新しいディスク上で作業を行いたい場合などにセクタバイセクタのクローンを行うことになります。
セクタバイセクタクローン利用時の留意点と注意点
セクタバイセクタクローン利用時は以下の点に配慮するように心がけてください。
留意点・注意点 | 対策 |
---|---|
移行元と移行先の実容量の確認 | ディスクの管理を利用するなどして双方の実容量を確認してください。移行先のディスクが移行元のディスクよりも小さな実容量の場合は操作が完了できません。 |
移行元のドライブの
ヘルスチェック |
移行元のドライブのヘルスチェックを行い、論理的な不良セクタがないことを確認してください。
HDDの場合は、移行後に修復をするなどの目的があるような例外を除き、クローン操作前に不良セクタを確認して修復するようにしてください。(SSDの場合は確認のみで修復はしないでください) 参考サイト: なお、上記のチェックデイスクが完了しましたら、DISMとSFCも追加で実行しておくことをお勧めします。 参考サイト: システム ファイル チェッカー ツールを使用して不足または破損しているシステム ファイルを修復する === SSDの場合は、chkdsk コマンドに「 /f 」や「 /r 」のオプションを付加しないようにしてください。 予備領域を含めた記憶域領域をバッドセクターと誤認して喰い潰してしまう事故が発生するケースがあるためです。 【厳重注意】 寿命表示が0~10程度になってしまったり、256GBのSSDが容量40GB程度しか使用できなくなってしまったという例があるようです。 |
SSDに不良セクタがあると表示された場合の正しい対処について
Notice
この情報は、経験に基づく情報です。(ただし、少数ながらWeb上にも事例が書き込まれています)ケースバイケースでもあり、完全に確定的な情報と断言できるものではありませんが、SSDが棄損するような行為を無理に実行することはありませんので提供しています。
また、Web上にこの手の障害情報があまりでてこないのは、発生の事例が多くない事と(現象があまり知られていないことから)発生してもSSDの単なる故障/破損と考えてしまうことによると推定されます。
特に、WinOS起動時にディスクの自動チェックアップの実行が提示され、その後にSSDの棄損/破損が確認された場合などは、「故障したのだな」と誤認されることが多くなると考えられます。
S.M.A.R.T.情報(スマート)などにバットセクタがあると表示される場合があります。特に専用のユーティリティーツール以外で表示された場合は「 chkdsk /f /r 」コマンドは絶対に実行しないでください。
上記厳重注意に書いたようにSSDコントローラーの仕様などに依存する可能性はありますが、「単に読めない(インデックスなどが壊れている領域)に過ぎない領域」を「破損したセル」と誤認識してセルを予備と代替し、それでも足りない場合などは通常領域の容量が減ってしまう場合があります。
なお、SSDベンダーの純正ユーティリティーツールに適正なバッドセクタ処理手順がある場合は、(自分でchkdskにオプションを付して実行することは避け)SSDベンダーの純正ユーティリティーツールの機能を利用することをおすすめします。
※ こちらは、過去の事例に基づく記述です。最新のSSDでは事故は発生しないのかもしれませんが、万が一がないとは言い切れませんので、慎重に対処することをおすすめします。無理にSSDをお釈迦にする必要もありませんので、参考にしてくださいね。
私の場合は、過去に二度chkdsk絡みの事故を体験しています。
・Intel X25‐M (160GB) バッドセクタ発生後chkdsk /f /rを実行したところ使用できる領域が28GBになってしまった。
・Intel SSD7 (1TB ) 特に原因はないと思われるのですが、Windows10でシステム起動時に自動chkdskが開始されました。(起動時にPCの前を離れていたため、タイミアウトで自動実行になった)なかなか終了しないので困ってしまったのですが、途中で強制的に終了するのはよくありませんから、翌朝8時まで20時間は我慢して放置することにしました。
翌朝、PCは電源が切れた状態になっていました。PCを起動すると黒画面に「ブートするドライブがないよ~」という警告が…。結局SSDはお釈迦になっていました。保証期間内(一ヶ月目)でしたのでIntelに送付することになり、修理不能で新品交換という結果でした。
===2例目事故時のIntelの公式回答(事故時のサポートメール)より抜粋===
1)当社のSSDの場合、当社のツール以外でS.M.A.T.情報を見た場合は保証の限りではない。当社のツールで確認してください。
2)コマンドプロンプトからチェックディスクを実行した場合に何をもって不良セクタと判断しているのかは情報がない。また、Windowsがどのような情報をもとに自動でチェックディスクを開始するのかも詳細な情報はない。よって、セルの破損以外でもバッドセクタとしてラベルを貼られてしまうことがあるのかないのかの判断もつかない。
===抜粋終わり===
要するに、Intelの公式ツール以外は信用してはならず当てにならないものである、Windowsがどのような情報をもとに自動でチェックディスクを開始するのかも不明なので皆目わからない。
結果として「今回の事故に関しては、Intelに瑕疵があったものとは限らないが、通常にWindows OSのシステムに組み込んで使用していたうえで発生したものなので保証することになったので、新品交換してあげるよ」という対応でした。(そこはかとなくアメリカ~ンな対応ですね)
参考記事:(他の方の同様事例です)
ディスクのセクタバイセクタクローン
@MiniTool ShadowMaker 4.5
それでは例として、実際にシステムディスクのセクタバイセクタクローンをMiniTool ShadowMaker を利用して実行してみます。
時間的な結果を先に書いておくと通常のクローンの約2倍のデータ量を扱うことになりますので、クローン作業の所要時間も少なくとも約2倍になります。実際には、読み書きするデータがすべて最小単位のものになりますから書き込みに時間が取られます。今回のケースではデータの大きさは約2倍なのに通常のクローン所要時間の5.23倍という結果になっています。(通常:約57分 セクタバイセクタ:302分=5時間2分)同じ大きさのデータに換算すると二分の一になりますから、実質2.6倍の時間がかかったということになります。
※ セクタバイセクタクローンは通常のクローンではエラーが発生してしまう場合や、元データの保存されているディスクの障害時、誤って削除してしまったデータの安全な復元等の場合に利用する手段です。通常のクローンやバックアップで事足りる場合は、通常のクローンやバックアップ操作を行ってください。
実行環境
テストの実行環境です。
今回は機材の関係でソース元がSSDで移行先がHDDとなっていますが、ありがちな旧PCのSSDから新PC用のSSDへの移行というパターンの逆相当ですから、十分に参考になると思います。
※ USB 3.1 Gen 1の最大転送速度は5Gbps(理論値)です。実際には、利用するディスクの転送速度が転送する際の速度を左右することになります。今回のテストでは、本来は受け入れ側のHDDの書き込み速度が速度上限値となりますが、USB接続の実効転送速度が57Mbpsとなるのがボトルネックとなり実際の転送速度は57Mbps程度に制限されます。
お手元でできる限り短時間で完了したいという場合は、接続方式をより高速なものにしてくださいね。
項目 | 内容 |
---|---|
利用したソフトウエア | MiniTool ShadowMaker Pro Ultimate 4.5 |
利用したPCのスペック概要と | 【CPU】Ryzen 5 2600(6コア12スレッド)
【メモリ】24GB 【M/B】ASUS B450M-PLUS GAMING 【OS】Windows11 Prox64 |
ディスクの接続方法 | PCバックパネルIOのUSB 3.1 Gen 1経由で外付け用ケース(USB 3.1 Gen 1仕様)に収納したディスクを接続 |
ソースディスク | インテルSSD7 1TB M-2接続(PCI)
使用状況:実容量953.87GB(システムパーティション470GB+システム使用1.9GB、481.97空き) 読書速度の実測値(カタログ値はシーケンシャル最大で読み3500/書き2700)
|
クローン先ディスク | 日立 HDD 2TB SAT3.0規格
使用状況:使用領域無し(未フォーマット) 転送速度の実測値(USB3.1 Gen 1接続での転送値の実測です。SATAの転送速度ではありません) USBのより上位/高速な規格で接続した場合やSATAなどで接続した場合は転送速度が大幅に(HDDへの書き込み速度でも150MBps程度まで)上昇しますので、所要時間は2分の1から3分の1程度になります。また、SSDからSSDへのクローンですとこれも読み書きの速度が大きく上昇しますのでより短時間でクローンが完了します。 |
事前の準備
セクタバイセクタ方式を含むディスククローンを開始する前にPC環境を整えておきます。
それでは具体的に見ていきましょう。
※ 基本的に、健康なディスク、またロストデータを復元しようとしているディスク以外を対象にしています。本来はPC本体/OSに対して「何もしない」が正解なのですが、作業時にトラブルの防止と対応のために緑色文字の項目は復元/修復/修理交換が必要なディスクであっても実行します。(とにかく「ディスクへの新たな書き込みをできる限り発生させないようにする対応」が必要です)
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
家庭内の電源とPC電源(コンセント)の確認 | ・落雷情報などを含めた停電情報を調べる
・家庭内でブレーカーが落ちてしまうことがないように配慮する ・PC本体の電源は直接壁のコンセントに接続する(タコ足配線はしない) ・ノートPCの場合はバッテリーのみではなく、電源アダプタを接続する |
必須 |
作業期間の確保 | セクタバイセクタのクローンでは、所要時間が4時間以上に及ぶことも珍しくありません。作業時間を確保しておくことをおすすめします。 | 推奨 |
キーボード/マウスの接続方式の確認 | ブルートゥース接続でソフトウエアペアリングですとOSが開始しないと使用できない場合があります。(BIOS設定などに利用できない)
この場合は、通常の無線接続や有線のものに変更してください。 |
必須 |
BIOS設定の変更 | ・Intel/AMD firstboot、セキュアブートを無効化しておく | 推奨 |
電源オプションの変更(含む高速スタートアップの無効化) | ・高速スタートアップの無効化
・電源プランを高パフォーマンスに変更 ・念のため、詳細設定で個別の設定を見て、CPU、HDD、USBの省電力が無効になっていることを確認する ・自動スリープは適用しない。ディスプレイはoffになる設定でもかまわない |
必須 |
ディスクのヘルスチェック | ※ 破損/故障しているディスクでは、この操作は行わないでください。
・システムディスクのプロパティー⇒ツールよりドライブのエターチェックを行う ・SMART情報で異常がないことを確認する(専用ツールがある場合はそちらで確認する) |
必須 |
システムファイルの修復 | ※ 破損/故障しているディスクでは、この操作は行わないでください。
・DISMとfscで修復しておく |
推奨 |
余剰項目の削除 | ※ 破損/故障しているディスクでは、この操作は行わないでください。
・システムファイルのクリーンアップ機能で不用ファイルを削除しておく 【詳細】セクタバイセクタでのクローン時の所要時間を短縮する方法【2024/6/25】を参考にしてください ・使っていないアプリなどは、この棋界に整理する |
推奨 |
修復用プータブルディスクないしはUSB回復ドライブの作成 | ※ 破損/故障しているディスクでは、この操作は行わないでください。この項目はOSのインストールメディアで代用できますので、手持ちやを利用するか、他のPCで作成してください。
・USB回復ドライブないしはシステム修復ディスクを作成しておく(OSインストールディスクでも代用できます) |
必須 |
セキュリティ-ソフトと不用なスタートアップやサービスの停止 | ・サードパーティー製のセキュリテx-ソフトを導入している場合は、一旦削除してWindows標準のものにしておきます。(保護の停止ではなく、一旦削除してください。ツ0ルガ提供されていれば、ツールで完全削除してください)
・タスクマネージャーやシステム構成から、不用なスタートアップやサービスを停止します。 |
推奨 |
バックアップの取得 | ※ 破損/故障しているディスクでは、この操作は行わないでください。
なお、ここで取得したバックアップは、移行先のPCでOSが起動できない際のユニバーサル復元にも使用します。 |
必須 |
空き領域の縮小 | ※ 破損/故障しているディスクでは、この操作は行わないでください。
【詳細】セクタバイセクタでのクローン時の所要時間を短縮する方法【2024/6/25】を参考に空き領域を縮小しておきます。 |
推奨 |
デフラグ | ※ 破損/故障しているディスクでは、この操作は行わないでください。
システムディスクがHDDの場合は、事前にデフラグをかけておいたほうが良いです。 ※ ロストしたデータのリカバリーや破損しかけたディスクのリカバリーを目的としている場合は絶対にデフラグを行ってはなりません。 |
推奨 |
起動時の修復オプション表示を設定する | cmdから起動時にアドバンスメニューを表示するように設定します。
正常なディスクをクローンするのでしたら、MiniTool ShadowMakeの機能を利用して起動時の回復オプションを表示させてもOKです。(デイスクに比較的大きな書き込みが発生するためです) |
推奨 |
足りない項目もあるかもしれませんが、ざっとこの程度です。意外とたくさんあるのですが、痛い目に遭うのは嫌だという方はていねいに見ていってくださいね。また、普段の利用中のトラブル防止にも繋がりますので、この機会にチェックしてみてくださいね。
セクタバイセクタでのクローン時の所要時間を短縮する方法
ドライブの故障や、ロストしてしまったデータの安全な復元を目的とする「とにかくすべてのデータを書き写す必要があるクローン」が目的ではないケースでは、セクタバイセクタ方式のクローンに要する時間を大幅に短縮できる場合があります。
言い換えると、データが不正であるないしは名前が長すぎるというエラーでクローンに失敗してしまうので、セクタバイセクタ方式でクローンをする場合です。
この場合は空き領域にあるデータ残滓などは不要ですから、クローン操作を開始する前に空き領域を縮小の上最後部のシステム領域を移動してセクタバイセクタでクローンする総容量を減じておきます。
比較的簡単にできる操作ですから、所要時間短縮をしたい場合やクローン先のドライブの容量が微妙に足りない心配があるという場合は、事前に施しておくとよいでしょう。
利用するソフト:Windowsのディスクの管理とMiniTool Partition Wizard 無料版
で合せ技を実行します。
操作方法:画像も入れますのでかなり記述の分量が多くなるため別立て記事としますので、詳細な操作方法は下の記事ををご参照ください。
【詳細】セクタバイセクタでのクローン時の所要時間を短縮する方法【2024/6/25】
ソフト上での実行方法の指定
ソフト上での操作の方法を説明します。
※ しつこいですが、HDDのディスクに傷がついた場合のように動作させることで破損が進んでしまうケースのほかは、必ず作業開始前にバックアップを取得してください。
※ 画像はクリックで拡大可能です。なお、戻るボタンで本文に戻ってください。
項目 | 操作 |
---|---|
MiniTool ShadowMakerを起動し、クローン操作のUIを開きます。 | 開始画面
ツールタブを開く クローン操作を選択する
|
クローン方法を選択します | UI左下部のオプションボタンをクリックし、クローンする際のディスクIDとクローン方法を選択します。
ディスクIDの選択 通常は、新しいディスクIDを選択します。 ※ 同じディスクIDを持つディスクが複数存在すると、システムが混乱する可能性があるためです。 ※ 同じIDを選択した場合は、(項目がある場合には)クローン完了後にシステムをシャットダウンするのチェックボックスにチェックをいれるか、(項目がなければ)手動で完全シャットダウン操作を実行し、必ずどちらかのディスクを取り外してから起動するようにしてください。(新しいディスクIDで作成した場合も作業完了後にはどちらか1台にすることが望ましいです) 同じシステムでクローンしたディスクに換装する場合は古いディスクを、PCの引っ越し用に作成した場合は新しいディスクを必ず取り外してください。 ※ 同じディスクIDでクローンするのは、主に特定のアプリケーションやサービスがディスクIDに依存している場合です。これは、ライセンス認証にディスクIDが利用されているとライセンス認証が通らなくなるためです。(主に、ライセンスが個別のPC1台限定で付与されている場合になります。例えば、ソースネクストさんのセキュリティーゼロシリーズなどのようなものになります) ただし、通常は同一のPCでディスクを交換した場合は再認証が可能な場合が大半ですのでアプリやソフトのベンダーに確認してください。再認証が可能な場合は同じディスクIDでの作成はせず、’障害発生の防止の為)新しいディスクIDでクローンを作成するようにしてください。 ディスククローンモードを指定します。 通常は使用済みセクターのクローンを選択することになります。 この記事では、エラーが発生して通常のクローンではなくセクタバイセクタのクローンをする目的ですから、セクターごとのクローンを選択します。 また、ディスクの破損や思わぬファイルやフォルダのロスト、パーティションを誤って削除してしまった場合などで復元処理を行う/必要であるという場合もセクタバイセクタ方式のクローンを選択します。 設定が終わったら、OKボタンを押下してディスククローンのUIに戻ります。 |
ソース元ディスクの選択 | 最初にソース元ディスク(クローンしたいディスク)を選択します。画像ではシステムディスクである4番目のIntl SSDを選択しています。 |
ターゲットディスクを選択します。 | ディスククローンターゲットディスク(クローン先となるディスク)を選択します。(画像では、日立製の2TBハードディスクを選択しています)
※ ターゲットディスクの選択は十二分以上に-念には念を入れて-慎重に行ってください。クローン先に指定したディスクの内容は破棄されます。また、直後に大量の書き込み作業が実行されますので、誤って必要なデータのあるディスクを選択した場合の復元はできないと考えてください。 ※ メーカー名や容量が同じなどという紛らわしい場合は、Sなどと区別のつきやすい名称をつけて一旦フォーマットしておくとようでしょう。(クローン時に全て破棄されますのでどのような名前にしておいても問題はありません)
選択が完了したら右側下部の開始ボタンを押下してクローン作業を開始します。 ※ 開始直後にターゲットディスクの内容が破棄(消去)されますので、ディスクの選択は十分に注意を払ってください。 |
クローンの完了を待ちます。 | クローン作業の進捗画面に切り替わりますので、(気長に)終了を待ちます。(画像はセクタバイセクタのものです)
開始してしばらくすると残り作業時間の概算値が表示されますので、できる限り他の作業を行わずに待つようにしてください。 ※ 完了するまで「完了ボタン」は色が薄い状態になり、操作ができません。 ※ MiniTool ShadowMakerでは、この画面ではじめて「操作が完了したら、コンピューターをシャットダウンします」が選択できるようになりますので、利用する方はチェックボックスにチェックを入れてください。
|
完了時の操作 | 「操作が完了したら、コンピューターをシャットダウンします」を有効にしていた場合は、完了するとPCの電源が切れた状態になります。
途中でのトラブルに対応するためなどシャットダウンを選択していない場合は、完了するとこのような画面になります。(予想値ですので残り時間はゼロにならない場合があります) 完了すると「完了ボタン」ははっきりした青色になり、操作ができますので完了を押下します。 シャットダウンして、ディスクを取り外してくださいというようなダイアログが出ますので処理して閉じます。 その後ソフトが終了したら、念の為キーボードのシフトボタンを押したままでシャットダウン操作を行い完全シャットダウンします。 セクタバイセクタ:約5時間33分 通常クローン:約2時間34分 セクタバイセクタでは、総容量である951GBに対して操作を行いますので約5️⃣時間33分、通常のクローンでは2時間24分と2.16倍の時間を要しました。空き領域のデータは断片化していますし、一つ一つが小さな物が多いため所要時間は長くなります。 使用容量が471.9GBですから総容量との対比で1:2.015となりますので、所要時間333分:153分=2.16:1、容量比951GB:471.9GB=2.015:1から考慮すると(MiniTool ShadowMakerでのセクタバイセクタクローンは)かなり優秀な結果となりました。 |
完了後のディスクの取り外し | 自動シャットダウンないしは手動での完全シャットダウン操作が終わりましたら、どちらかのディスクを取り外します。
※ 両方のディースクを接続したままでのPC起動は行わないようにしてください。 今回クローンしたPCに残す方のディスクだけの状態にして、正常に起動できましたら完了です。クローンしたディスクがPCの引っ越し用である場合は、引越し先のPCに接続して正常に起動することを確かめてください。 なお、クローンしたディスクで起動ができましたら、今回準備で変更した設定は下に戻してもOKです。 また、忘れずにOSやofficeその他のアプリの認証状態も確認して、認証不可になっている場合はサポートに問い合わせる、認証窓口を利用するなどして手当をしてください。 |
クローンしたディスクから起動ができない場合(元ディスクが元のPC、またはクローンしたディスクを元PCに接続している場合) | 1)ブート可能なディスクがないなどと黒画面で表示されるか、ブルースクリーンで重大な障害が発生したと表示される場合は以下のようにします。
・とりあえず3回程度起動し直してみます。それで起動するようでしたら一時的な不具合か、接続不良が考えられますのでその部分を手当します。 なお、この場合は再起動をしてスタートアップ修復を3~5回程度繰り返します。 直らなければ、次のように手順を勧めていきます。 ・BIOSで起動順位を確認し、システムディスク(Winブートローダー)の起動順位を1番にする。複数できてしまっている場合は、いずれかを選択して起動可能なものを調べます。(処理はあとでします。多くの場合は確認後に削除することになります) ・システムディスク(Winブートローダー)がBIOSの選択肢にない場合は、一旦電源を切りディスクを接続し直すなどして確実に接続します。(CMOSクリアが効果的な場合もあります) ・それでもディスク自体が認識されない場合は、交換作業時に破損させてしまった場合やディスク以外の基幹パーツを破損させた可能性があります。 これで、OSが起動するようになればOK、デスクトップ画面まではいかないがWindowsのマークが一度は表示される状態まで回復した場合はまた次の手順へ進みます。 2)事前に準備したメディアなどで、回復環境を起動し、再度スタートアップ修復を実行します。この際も、3~5回程度操作を繰り返えしてください。 ここまでで直らない場合はクローン作業が失敗している可能性が高くなります。またクローン失敗以外の原因である場合の修復も一般コンシューマーの手に余りますので、バックアップからのスク減によるディスク移行を試してください。 なおもだめである場合は、OSクリーンインストールで対処してくださいね。 |
クローンしたディスクから起動ができない場合(クローンしたディスクを異なるPCに接続した場合) | 状況に合わせて上記手順を一通り試します。
それでもだめな場合は、MiniTool ShadowMakerのユニバーサル復元機能を利用してくださいね。 |
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・1TBのSSD(471.9GB使用/481.79空き)をUSB3.0接続の外付HDDにクローンしています。実際の所要時間は使用している容量、ディスクの総容量、利用するディスクの読み書き速度、接続方式の速度などに左右されます。
・ありがちと考えられる、旧PC(HDD)新PC(SSD)をUSB接続した状態でのクローン時間を想定して、テスト時は片側をHDDで行っています。
・テストでは旧PC(SSD)新PC(HDD)と逆になっていますが、USB接続の場合はUSB規格の転送速度がボトルネックになるため、実際の操作での所要時間とほぼ同等の所要時間と考えてよいでしょう。
・今回のテストでは、使用容量が471.9GBと比較的大きいシステムディスクをクローンしています。あなたのお手元での所要時間は容量堆肥で計算してみてくださいね。
おまけ1・・・バックアップ機能について
MiniTool ShadowMaker有料版のユニバーサル復元機能は、新規PCなどの異なる環境に引っ越す際などに対応した機能です。バックアップをユニバーサル復元用として別個に作成する必要はなく、普段作成しているバックアップをそのまま利用できます。異なるPCにリストアした後にそのPCが起動できない場合にユニバーサル復元機能を使って移行した異なるPC上で起動可能にするものです。
新しいPCを購入した場合は、CPUの世代やチップセットが元のPCよりも新しいものになることが多いですから、せっかくリストアしてもPCが起動しないということが起きるわけです。そのような場合に修正して起動が可能になるというのはとても嬉しい機能です。
More:
今回の記事では、クローンを済ませたSSDなどを新規のPCで利用するということで書いていますが、元のPCのシステムドライブがすでにSSDなので、そのままSSDを移してしまいたいという方もいると思います。
移設して、OSが起動しないという事態はやはり発生してくるのですが、MiniTool ShadowMaker有料版を所持していればそのような場合にも起動の問題を修正して正常に起動するようにすることがもちろん可能です。
PCが故障して突然新規のPCに引っ越さなければならなくなった場合などには、とても便利で嬉しい機能です。
詳細は、MiniTool ShadowMakerユニバーサル復元:異なるハードウェアに復元するのページを見てみてくださいね。
===上記ページより抜粋===
システムイメージバックアップを別のPCに復元したい場合はありますか?MiniTool ShadowMakerのユニバーサル復元機能により、Windowsバックアップを異なるハードウェア構成を持つPCに簡単に復元できます。
システムを元のハードウェアや同じハードウェアに復元することは簡単です。ただし、異なるハードウェアに復元しようとすると、復元されたシステムは起動に失敗する可能性が高いです。これは、新しいハードウェアがシステムに含まれる重要なドライバーと互換性がないためです。したがって、「ユニバーサル復元」機能により、互換性のない問題を解決するために、ドライバのインストールと更新するのに役に立ちます。
MiniToolユニバーサル復元テクノロジーにより、お使いのシステムをあらゆる利用可能なマシンに復元することができます。さらに、MiniToolユニバーサル復元テクノロジーは、システムを異なるプロセッサ、マザーボード、チップセットを搭載したコンピューターに復元する場合に役立ちます。このツールは、現在のオペレーティングシステムの起動に不可欠なデバイスを検出してインストールします。
===抜粋終わり===
※ OSの移動には移行先のPCでWindows OSを利用できるライセンスが必要です。なお、移行先のPCにお使いのOSが利用できるライセンスが付属しているか、元のPCのライセンスがパッケージ版やDSP版でOSを移動する条件を満たしていればOKです。
それでは、実際にバックアップを試してみましょう。
計測した時間は、初回471.9GBをフルバックアップした時間です。一度フルバックアップを取得してしまえばは、次回以降は差分ないしは増分バックアップが可能ですしバックグラウンドで実行する形になり極短時間で終了します。
設定圧縮率中(推奨)での所要時間とどの程度容量を圧縮できるかを試しています。実際に試してみた結果は、かなり優秀なものでした。
UI画像1(バックアップホーム画面)
UI画像2(バックアップ中の画面と各パーツの使用状況)
おまけ2・・・転送速度と所要時間の計算
あなたの環境での転送速度での所要時間を計算できるサイトを紹介しておきます。
※ 計算の際の注意事項ですが、Bpsとbpsの混同に注意してください。両者は単位が異なり、1byteは1bitsの8倍です。
・bps(bits per second)・・ 1秒間の転送ビット数
・Bps(byte per second)・・ 1秒間の転送バイト数
例えば今回のシステムドライブ471.9GBを平均転送速度が150MBpsということでで計算してみます。
計算上は約56分ということになり、SATA経由のHDDの書き込みに要した約57分とほぼ相当します。
同じく、USB3.1 Gen 1接続で平均速度を55MBpsとすると約2時間33分となり、こちらも今回のクローンに要した2時間33分とほぼ相当します。
実際には、クローン元のディスクの内容をロックする作業などにようする時間・データがどのようなサイズのデータやフラグメント状態で構成された集合であるのか・転送時のロスタイム(転送効率)・誤り訂正符号を付与するなども関与しますので、今回の計算上の所要時間よりも長くなります。
SSDからSSDへのクローンをSATA3.0規格(理論値6Gbps)で接続した際の実効転送速度は600MBps程度なので、割り引いて450MBpsと仮定して計算すると以下のようになります。(このケースでは、SSDの読み込み速度よりもSATA経由の実効転送速度のほうが劣りますのでボトルネックになります)
同じ大きさのデータでもここまで転送の所要時間が変わってきます。すごいですね。
自力でエラーの出る不正なファイルなどを見つけて解決する
こちらについては、必要とされない方も少なくないとと思います。分量が多くなりますので別立ての記事にしました。
必要のある方は、御覧ください。
MiniTool ShadowMaker Free 4.5の概要
このソフトを推奨するうえで大きな特徴三つがありますので、最初に書いておきます。
1)セクタバイセクタクローンが可能。
2)異なるPCに復元が可能。
3)障害の発生を防止するため(Windows OSが起動している状態ではなく)Windows PEで起動してWindowsの外部からクローン作業が可能。
機能比較表
クリックで拡大できます。本家サイトより画像を拝借しました。
日本語表示にする手順
インストール後に英語表示になっている場合があります。その場合は、以下の手順で日本語表示に変更してください。
起動したソフトの上部右側の3本線マークをクリックします。
メニューが開きます。Languageの上にポインターを置くと展開しますのでJapaneseを選択します。
日本語画を完了するにはソフトを再起動してくださいというような表示が出ますので、OKしてソフトを再起動します。
これで日本語表示化は完了です。
終わりに
記事を最後までお読みくださってありがとうございます。
この記事があなたのお役に立てば幸いです。
なお、記事をお読みになってMiniTool ShadowMakerを実際に試してみたいという方は、下のボタンよりソフト紹介ページを開き無料版をダウンロードしてくださいね。
※ 無料版には機能制限があります。詳細は、下記のページで確認してください。
※ 有料版は、現在のPCとは異なるPC(新規購入したPCなど)にリストア可能なユニバーサル復元機能を備えています。
※ PCを複数台所有している場合、リモートパソコンのバックアップ機能が備わっていますので所有台数分のライセンスを購入する必要がありません。結果としてソフト購入費の大幅な節約が可能になる場合があります。また、バックアップを一元管理できるのはとても大きなメリットです。
※ PC新規購入時にシステムディスクのクローンを行なうなど短期間機能制限なしでフルに利用したい場合は、月次払い1,500円/月(税込1,650円/月@キャンペーン価格・通常価格 2,800円)を1ヶ月間だけ利用することもできます。これって、すごくお得で便利ですよね!
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この記事にはアフィリエイトリンクはありませんが、MiniTool ShadowMakeの無償提供を受けていますので、プロモーション記事という扱いになります。また、購入先や無料版ダウンロード先のURLを設置しています。
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業者名や商品名など
この記事ではMiniTool ShadowMakerのみです。他に明示的にプロモーションとして取り扱っているものはありません。
ただし、過去のプロモーションなどで取り扱った商品名や企業名などがプロモーション目的ではなくとも記載されている場合があります。
過去のプロモーションなどで取り扱った企業名は、できる限りステマ規制に関する表示についてのアフィリエイト等関連業者名一覧の項で記載していますので、お手数ですがそちらでご確認ください。