【シリーズ記事】失敗しないWindows10への移行【1-要件編】
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キーワード |
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Windows10、アップグレード、失敗、BSoD、不具合、起動しない、要件、条件
更新 |
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最終更新日:2016/7/7…初版
更新履歴
2016/7/7…初版
結論要約 |
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Windows10の導入時には失敗を避けたいと皆さん考えることと思います。シリーズ記事として、導入要件・準備・導入後の設定や注意事項などを記事化しますのでお役立てください。
・第一回の概要
Win7やWin8.1からWin10アップグレードに失敗するケースでは大きく分けて二つのパターンがあります。
1) アップグレードインストール時の失敗
アップグレードが完了しデスクトップが表示されるところまでいかないケース。
2) アップグレード完了後に不具合不都合が出るケースを防止する
アップデートに成功したように見えるが、その後おかしくなってしまうケース。突然のBSoD、パスワード関連ログインできなくなる不具合、ファイルやフォルダの消失など。
この記事パートでは様々なケースとその原因と考えられるものを紹介していきますが、第1回目では機材と周辺機器のWin10適合要件と注意事項を取り上げます。
続き記事
【シリーズ記事】失敗しないWindows10への移行【2-導入前のバックアップと設定設定】
対象機材/OS/ソフト |
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Win10アップグレード・導入の失敗防止
対象読者 |
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Win10アップグレード希望者とアップグレード・導入後の障害を解決したい方
シリーズ記事目次
【シリーズ記事】失敗しないWindows10への移行【1-要件】(この記事)
【シリーズ記事】失敗しないWindows10への移行【2-導入前のバックアップと設定設定】(次の記事)
本文 |
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前文
2015年にWin10が公開され1年近くが経過します。また、7/29で無償アップグレード期間も終了しますので「その前にWin10アップグレードの権利だけでも取得しておきたい・いよいよWin10にアップグレードしよう」という方も多いかと思います。
Win10に移行して実際にどうなのかということでは、本来お勧めするのは8/2公開のアニバーサリーアップデート提供後1~2カ月あとということになるのですが、無償アップデート期間終了前に権利だけは取得しておくべきと考えらあれますのでこのタイミングで記事化します。
Win10というOS自体の評価ということでは、現時点(2016/7/7)の私見ですが以下のようになり、個人的にはWin10に更新可能であるならば更新すべきタイミングにきていると考えています。
・Win10特有の不便さを防止・緩和する手法がそろってきた。
例:作業中などにWinUp関連の思いがけない再起動が発生することの防止策、10秒ルールによるBSoDの防止策、ファイルシステムによるデータ消失の防止策…など
・Win10日本語版も日本語特有のバグがかなりフィックスされ、ようやくハードウエアやソフトウエアの要件を満たしているなら移行してよいレベルまで来ている。(人柱さんありがとう…という感じですね)
・過去の例を見ても新OSが公開され1年程度経過後は、新OSの利用・使用価値が大幅に上昇する。(というか旧OSはMSに冷たくされます…)
・周辺機器等もWin10対応が出そろってきている。(旧機器のドライバ提供を含む)
・MSが言うセキュリティー強化されたOSというのはある意味本当のことだと思います。どういうことがというと、「脅威が次々と新手になる⇒OSの機能を強化する」という流れの中で古いOSのプラットフォームの変更に無理が出てくるということです。
詳細は書きませんが、「何度もセキュリティー関連の部分を改変していく」うちに、セキュリティーアップデート後に権限・特権・アクセス権などに不都合が発生してファイルなどにアクセスできなくなる・ログオンパスワードがおかしくなる・ソフトの動作がおかしくなるなどの不都合が発生しやすくなってしまう傾向があり、実際にそのような事例が無視できない数発生しています。
それでは順番に見ていきましょう。
Win10アップグレードの前提(機材とソフト)
当然といえば当然なのですが、不都合なくWin10を使用するには条件があります。条件にすべて当てはまらなくてもWin10Upは可能ですが途中での失敗の原因にもなりやすい事柄も多く含まれていますので留意してください。
このブログでは気持ちよく使用できないのでは意味がないという部分を重視し、また「MSは少しぐらい不都合が出やすくてもWin10アップをごり押ししてくる」ように感じられるところからも「移行した方が快適に使用できるであろう」条件に近い形で条件を設定しています。
これは、(いろいろな意見があることと思いますが)私がネット上を含めた実際の事例などを見てWin10アップグレード成功とその後の不都合のない運用の前提として考える条件です。これに当てはまらなくてもよい場合もあるのですが、トラブルを避けることができるスキルが必要と思いますし、当てはまらない場合は「もともとのOSで寿命を全うする」方が幸せかもしれません。
なお、私自身がアスロン64x2の後AMDで組んでおらず、情報もあまり集めていませんのでAMDの記述は信頼度が下がると思います。ご寛容ください。
ハードウエア
CPUとM/B(チップセット)
Intel CPU … △LGA1366/1156、○LGA1155/1150、◎LGA1151とLGZ1150 Broadwell
M/Bはそれぞれに対応し最低限Win8.1対応のBIOSがあるもの。出来る限りWin10対応が望ましい。
AMD CPU…SocketAM3以降。残念ながら私の知見が低く意見は記述できませんが、AMD用のM/Bはインテルと比較してオンボードグラフィックス回りなどが多機能のものが多い関係「上出来る限り最新世代のもの」をお勧めします。
上記を満たした上での注意点
・セキュアブート、UEFI対応は(今後必須になると考えたほうがよい)
無効にしておいた方が無難な場合も多い機能
・ストレージチーミング、VGA切り替え機能、省電力チップは注意が必要、起動不能や起動はしているが画面が映らない・スリープから復帰しないなどの障害の原因になりやすい。
・指紋認証やセキュリティー関連の機能はログインできなくなるケースの大きな要因。特に指紋認証などはしっかりWin10サポートでない場合に「使用していてある時突然ログイン不能」という事態が発生する。。
特に注意が必要なパーツ:(特殊なもの)
PCファックス用の電話用モデムはWin10対応のドライバのないものは大半となります。起動が非常に長くなる、起動途中で再起動の繰り返しになる、起動しないなどの原因になりやすい。このケースはUSB接続で一応Win10対応をうたうパーツでも発生するような話もあるため、ファックスつき複合機への切り替えをお勧めします.
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FAX付き複合機選びの参考記事
旧製品の記事で申し訳ないのですが、ちょっとだけ価格などを調べただけでわかるように選択肢の現状は変わっていません。
【使用重点別】インクジェットで、お得なFAX付きプリンタ複合機【買うならこれ!】
ソフトウエア
Win10での動作、特にシェル、根幹にかかわるもの、省電力、ストレージチーミング、VGA切り替え、指紋認証やセキュリティー関連のものは注意が必要です。
Win10アップグレードインストール時は、アンインストールしたり無効化する、状態をデフォルトに戻すなどしたのちにアップグレードすることをお勧めします。
例
ノートPCなどの指紋認証デバイス、メーカーPCの総合ランチャーユーティリティー、ISRT(インテルストレージレスポンステクノロジー)や同様機能、ISRT、クラシックシェル、RAMディスクなど
周辺機器
ドライバ、ハードウエア上の省電力対応がWin10に対応していないもの。PC本体の起動失敗・スリープ復帰失敗、周辺機器の省電力よりの復帰失敗・HDDなのど場合はファイルなどデータの消失の原因となります。