【どこに行ったの?】消失したファイル・フォルダを回復!!!【Win OS】
この記事を読むのに必要な時間は約 36 分です。
副題:内蔵HDDを含め「消失ファイル・フォルダと、いきなりフォーマットしてくださいとなったHDD」を可能な限り回復する手法のまとめ2016/7/30版
この記事について |
---|
目次 |
【重要】この記事で紹介している障害は「いつあなたのPCで発生」してもおかしくありません。万が一の時のためにブックマークしておくことをお勧めします。
驚くべきことに、Win10では内蔵HDDでもファイルやフォルダの消失が発生しています。外付けHDDでのファイルやフォルダの消失は既出の問題ですが、Win10の内蔵HDDで発生するという新たな問題の対策を含めて「最新情報となるFound.000ファイルに変更されている場合の回復方法」を追加してまとめ記事を掲載します。
事態が発生した時にお役に立てれば幸いです。
注:
記事内容・修復操作の手順にはかなり高度なスキルが必要な部分があります。記事中ではどうしても端折ってしまう部分がありますので疑問点などがありましたら、遠慮なくコメ欄でご質問ください。
また、この記事の操作はあくまで自己責任で実行してもらうことになり、データ損失等の発生がありましても責任は負いかねますのでご了承ください。
対象 | 内容 |
---|---|
キーワード | Windows、7、8.1、10、外付け、内蔵、SSD、HDD、 フォーマットしてください、ファイル、フォルダ、消失、 無くなった、回復手段、元に戻したい、どこに行った、防止 |
OS/ソフト | Windows7、Windows8/8.1、Windows10 |
対象読者 | Windows OS 使用者 |
最終更新日2016/8/1 | 2016/8/1…脱稿しました。 |
更新履歴
2016/8/1…脱稿しました。
2016/7/30…初版(仮)
Windows10レスキューキットの最新Ver.情報 |
---|
Win10特有の10秒ルールやドライバ不適合によるBSoD、外付けHDDだけではなく内蔵HDDでもファイルが消えてしまう問題の解決のほか、最新の機能としてWinUp後の勝手な再起動を防止して自分の指定して時間に再起動させる機能などが追加されています。
【Win10レスキューキット】最新バージョン情報【随時更新】
本文 |
---|
概要
驚くべきことに、Win10では内蔵HDDでもファイルやフォルダの消失が発生しています。外付けHDDでのファイルやフォルダの消失は既出の問題ですが、Win10の内蔵HDDで発生するという新たな問題の対策を含めて「最新情報となるFound.000ファイルに変更されている場合の回復方法」を追加してまとめ記事を掲載します。
事態が発生した時にお役に立てれば幸いです。
◎ 発生原因と防止策
・主な発生原因
Win7までは使用されていない「LFSの新Ver.」がWin8/8.1/10では使用されており、OS間の互換性を保持するため接続・マウント時や完全シャットダウン時に新旧のLFSVer.を自動的に行き来する仕様、省電力の不具合、Windows10のビルドの更新、この三つが主な原因となっていると推定されます。
その中でもメインとなるのは「新旧のLFSVer.を自動的に行き来する仕様」であり、「省電力の不具合、Windows10のビルドの更新(によるドライバの不正化)」は「OSによる新旧のLFS Ver.の自動的なアップ・ダウンの動作」の失敗原因となり「結果としてファイルやフォルダの消失」を引き起こすと考えられます。
Win10リリース後はあまり聞かなかったのですが、2016/4月ごろから少しずつ(外付けHDDだけではなく)内蔵HDDのファイルやフォルダが消失するケースが増えたようです。このようになったことの推定も含めた原因を列挙します。
・防止策
1)新旧のLFSVer.を自動的に行き来する仕様
安全な取り外しを経由せずに外付けHDDを取りはずした場合などは、この動作が完全に不正になります。そのため、高頻度で障害が再現するのはご承知の通りです。
また、現在内蔵HDDにおいてもファイルの消失が発生している原因は「Win10完全対応ではないPCパーツや、ドライバの不適合と動作不良」と考えられます。
防止策として、後述の2、3のほかに以下を設定します。
高速スタートアップの無効化
BIOS設定でのIntel(AMD)ファーストブート(起動時の機器読み込み省略設定)の無効化
MBRとGTPのディスクが混在している場合はどちらか片方に統一する。
(Win8.1/10のUEFIインストールではではGTPに統一することになります)
Moer:追加措置
「LFS Ver.を1.1に固定」する
この追加措置は、使用しているPCや外付けHDDなどの周辺機器が「Win10完全対応」であればあまり気にしなくてもよいかもしれません。
ただし、Win7⇒Win8/8.1/10のケースなどで知られていることですが「アップグレード後にチップセットなどの重要ドライバ」を上書きまたは修復インストールしないとドライバの動作が不正になり、様々な障害の発生原因となるケースはよく知られています。
個人的見解ですが、2016/4月ごろからWin10の内蔵HDDでファイル消失が目立ち始めたのは、ドライバ署名が厳しくなりドライバが不適合になってしまった、Win10のビルドアップはWin8⇒Win8.1やWin8.1⇒Win8.1 Updateへのアップと同様初期設定をしなければならないところから「ビルドアップ後に重要ドライバを上書きまたは修復インストール」しないと不具合が発生するケースがあるということではないかと考えています。
このことを(100%とは言いませんが)防止するにはWin8.1/10において「LFS Ver.を1.1に固定」することで自動的なVer.のアップダウンを実行しなくしてしまうのがよいと考えています。
手順
詳細記事は「 【外付けHDD】新たなファイル消失問題【内蔵HDDも危ない?】 」になります。注意事項等もありますので必ずご覧になってから実行することをお勧めします。
2)レジストリを書き換えます。
Winキー+Xで高度なコンテキストメニュー⇒ファイル名を指定して実行⇒「 regedit 」でレジストリエディターを開きます。HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\FileSystemに移動し、DWORD値「NtfsDisableLfsUpgrade」を作成して値のデータを 0から1 に変更します。
0から1に書き換えます。
書き換えたら、PCを再起動するか、シフトキー+電源ボタンで完全シャットダウンしコールドブートしてください。それで設定が反映されます。
3)LFS Ver.を確認します
再度Winキー+Xでcmd(管理者)を実行し、「 fsutil fsinfo ntfsinfo C: 」でLFSのVer.が1.1になっていることを確認します。
2)省電力の不具合
省電力に関する不具合は、既出のUSB2.0、比較的新しいUSB3.0/3.1、そして新たな問題の発生源になっているのではないかと考えられるチップセットドライバに関することの三つになります。
USB2.0
電源の管理でサスペンドを無効にします。
注:同じ場所にありますのでHDDの省電力も無効にします。
USB3.0/3.1
Win8/8.1/10のUSB3.0はxHCIとなります。USBという名前は付きますが省電力の設定などは全く別になり、デバイスマネージャからの操作になります。
参考記事:
【Windows PC】 USBポートが利用できない ゲゲッ【追加情報】
チップセットドライバに関すること
まず最初にUSB2.0のところにあるHDDの省電力設定が無効であることが前提となります。また、チップセットドライバが不正になっていると内蔵HDDであっても省電力からの復帰に失敗し、結果的にLFS Ver.の自動アップ・ダウンに失敗するため外付けHDDと同じようにファイルやフォルダの消失が発生すると考えられます。
デバイスマネージャでの正常な表示例は次の画像のようになります。自分のチップセットの名前が表示されていない状態ではきちんとドライバが当たっていないことになります。
ここで面倒なことがあります。実は正常な例のように表示されていても「実際には正常動作をしていない」ということがあるのです。
そのようなことは主に、Win7⇒Win10やWin8.1へのアップグレード、Win10でのビルドの変更(2016/8/2のRS1も該当します)などで発生します。
OSビルドの変更後などは「必ず重要なドライバの上書き・修復インストール」を実行してくださいね。
3)Windows10のビルドの更新
Windows10のビルドの更新ではチップセットドライバの再インストールだけではなく、OS上での省電力設定やWinUpの設定などいろいろな設定がデフォルト状態に戻ってしまう場合があります。
大きな変更の後は必ず設定の確認が必要です。
ケースごとの対応方法
それでは、フォーマットしてくださいなどと表示されHDDの中身がすべて見えない場合と、HDDの中身は見えているがいくつかのファイルやフォルダが見えなくなっている場合の二つに分けて回復方法を説明しますね。
前提としてOSそのものが起動しなくなった場合(システムディスクの障害)以外では、データロストを極力防止するために「デフラグやクリーンアップなどのタスクの停止」して、導入しているソフトウエアなどによる不要な書き込みによるロストを避けるため不要なサービス等を停止するためにクリーンブートまたはセーフモードで作業をすることになります。
また、どのケースにおいても回復作業をする前にデータをレスキューしておくことを忘れないでください。この時にはファイルのバックアップやファイル履歴の有無の大事なレスキュー先となります。以下に列挙するそれぞれのケースで使用する手順の組み合わせを次項の「それぞれのケースで使用する操作手順」に従って実行してください。
1)OSが起動しない場合
OSをマルチブートしている場合の起動不可では、今回のケースのファイル消失などが重要なファイルで発生した場合の可能性もあるのではないかと考えられます。もちろん一般的な原因によるものが多いと考えられますが、この記事のようなケースがあることがわかってきましたので「別記:Found.0***ファイルの回復手順」を参考にFound.0***ファイルが発生していないかを確認してみても損はないと思います。
found.ファイルの回復手順は下側の別記1をご覧になってくださいね。
注:ただし、found.ファイルがあった場合にそのファイルを取り出して極窓で判別⇒「判別しても.chkのままなので起動に必要なファイルが壊れた可能性が高い」という場合でも、直接回復することはかなり困難です。
ここは「ドライバや使用している機材にWin10.に完全に適応しない部分があり注意を払う必要がある」ことを意識し、自分のPC環境で再度同じようなことが発生する可能性があることを承知で「今までと同様に使用する」のか、自分の機器が対応しているWin7/8/8.1などで使用するのか選択することになります。
それでは、ファイルの回復というところからは少し離れてしまいますしマルチブート環境では厳しい場合も多いのですが、OSが突然起動しなくなった場合の対処も含めて説明しますね。なお、マルチブート環境の方でサードパーティーのブートローダーを使用している方はこの記事中のスタートアップ修復に関する部分の対象になりません。cmdでchkdsk /f という部分のみ試してみてくださいね。
・まず最初に回復環境またはUSB回復ドライブなどの修復メディアからHDDのファイルVer.を確認します。
コマンドプロンプトを起動して「 fsutil fsinfo ntfsinfo C: 」(Cの部分は各ドライブレター)と入力・実行しLFSが1.1か2.0かの確認をします。
LFSのVer.が2.0になっている場合は修復メディアと修復やデータレスキューに使用するソフトもLFS2.0のファイルシステムに対応したものでないと使用できませんので注意してください。
また、特にシステム修復ディスクやOSインストールディスクを使用して作業する場合はOSインストールのレガシ(MBR)/UEFIの別に合わせて光学ドライブの選択をしてください。(ブートオプションなどで光学ドライブがUEFI付きとレガシの二つ表示される場合は選択を間違えないようにするということです)間違えた場合エラーが発生するなど正常に修復・回復の操作ができません。
加えて、OSが起動しないためほかのPCにマウントする場合もLFSのVer.が一致しているほうが望ましいでしょう。
・LFSのVer.が確認できたら対応しているソフトを使用し、データをレスキューします。このブログでは、フリー版でもブータブルディスクが作成でき、HDDがロックされているような場合でもかなり強力にファイルレスキューが可能なEaseUS Todo Backup Free
を使用しての手順を公開します。より多機能な有料版
もありますが、試用版を使ってみたうえで必要な機能があるのでしたら購入してみるとよいでしょう。
EaseUS Todo Backup Freeの操作は下側の別記2をご覧になってください。必要なファイルの保全がすんだら、別記3のOSが起動しない場合の修復手順に進んでくださいね。
参考記事:
【助けて】Windows 8 / 8.1 のPCで再起動ループになって自動修復やリフレッシュの画面が出ない!!!
2-1)OSは起動する・外付けHDDをフォーマットしてくださいという場合
・最初に別記2の方法でファイルの保全を試みます。不可能であればそのまま次の手順へ進みます。
・この場合にはOS起動状態でチェックディスクはしないでください。必ずビット数を合わせた、Windows7の修復ディスクまたはインストールディスクを使って、レガシ(MBR)ないしUEFIの別に合わせてメディアでブートした環境で別記3-2を参考に当該HDDのチェックディスクを行ってください。
・3回程度までチェックディスクを繰り返してもダメな場合は、私が提供できる方法はありません。うまいこと、フォーマットしてくださいという表示が出なくなった場合は、別記1を参考にfound.000*のファイルがないかを確認し、ある場合には.CHK拡張子の判別・修復を試みてください。
2-2)OSは起動する・外付けHDDの一部のファイルやフォルダがなくなっている場合
・まず単純に別記1の方法でfound.ファイルを探してみます。
・見当たらない場合は、別記3-2に従ってチェックディスクを3回程度繰り返し、その後もう一度found.ファイルを探してみてください。
・それでもダメな場合は、気が付く前の時点の操作、自動デフラグや自動メンテナンスでファイルが上書きされてしまったり削除されてしまった可能性が高くなります。削除ファイルの復元・救出ソフト(例:EaseUS Data Recovery Wizard Professional 10
など)を試してみてください。
なお、削除ファイルの復元・救出ソフトは3,000円程度からあるのですが、価格により検索時のデータ条件の設定(無駄の排除)やCPUの能力をどこまで使用しきって短時間で作業を実行できるかなどが違ってきます。
2-3)OSは起動する・複数台ある内蔵HDDの一部がフォーマットしてくださいなどとなってしまう場合
・最初に別記2の方法でファイルの保全を試みます。不可能であればそのまま次の手順へ進みます。
・この場合にはOS起動状態でチェックディスクはしないでください。必ずビット数を合わせた、Windows7の修復ディスクまたはインストールディスクを使って、レガシ(MBR)ないしUEFIの別に合わせてメディアでブートした環境で別記3-2を参考に当該HDDのチェックディスクを行ってください。
・うまくフォーマットしてくださいという表示が出なくなったら、別記1の方法でfound.ファイルの復元をしてみてください。
・それでもダメな場合は、気が付く前の時点の操作、自動デフラグや自動メンテナンスでファイルが上書きされてしまったり削除されてしまった可能性が高くなります。削除ファイルの復元・救出ソフト(例:EaseUS Data Recovery Wizard Professional 10
など)を試してみてください。
2-4)OSは起動する・内蔵HDDの一部のファイルやフォルダがなくなっている場合
・最初に別記2の方法でファイルの保全を試みます。不可能であればそのまま次の手順へ進みます。
・別記1の方法でfound.ファイルの復元をしてみてください。
・それでもダメな場合は、気が付く前の時点の操作、自動デフラグや自動メンテナンスでファイルが上書きされてしまったり削除されてしまった可能性が高くなります。削除ファイルの復元・救出ソフト(例:EaseUS Data Recovery Wizard Professional 10
など)を試してみてください。
それぞれのケースで使用する操作手順
=====別記=====
別記1:
Found.0***ファイルの回復手順
・まず最初に、ファイルの保全のためスケジュールされたタスクと余計なスタートアップやサービスを停止します。多くの場合は、自動デフラグを停止してクリーンブートでよいかと思います。また、Windows Updateの自動実行は停止しましょう。(Win10の場合は、LAN接続を切っておくのが一番簡単です)
方法については「Windows**、自動デフラグ、停止」、「Windows**、クリーンブート、方法」で検索してくださいね。
注意:ここで気を付けたいのが「総合セキュリティーソフトやOS高速化ソフト」です。これらのソフトには、不要ファイルの自動クリーンアップや自動デフラグなどの機能が搭載されていることがあります。見えなくなっているデータをクリーンアップされてしまったり、上書きされてしまうと回復は100%無理になってしまいますので留意してくださいね。
・その上で、OSが起動する場合はそのOS上、OSが起動しない場合は接続したPC上でfound.ファイルが表示されるようにします。
なお、found.000のフォルダーはwindowsの「CHKDSK」(ディスクの修復)をしたときに作成されるフォルダーで何らかの不正が発生したファイルなどが保存されています。そのため、消失したファイルが間違いなく残っている場合でも(タスクなどで自動的に)チェックディスクが実行されていないとフォルダ自体がなかったり、消失したファイルが(まだ)中身にないことがあります。確認する際には一度CHKDSKを実行したほうが良いでしょう。
コントロールパネル⇒エクスプローラーのオプション(フォルダオプション)と進み、表示タブで「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」のラジオボタンをオン、「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない (推奨)」のチェックボックスのチェックを外します。
保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない (推奨)は一番下にあります。
・表示設定を変更したら、エクスプローラを開き、消失したファイルやフォルダが保存されていたドライブを表示させます。
このようにfoundフォルダがあった場合は消失したと思っていたファイルが残っている可能性があります。
注:ここでfound.フォルダの中身を見るのですが、その際にファイルへのアクセス権がないと警告されることがあります。その際にハイ⇒ハイと進めてアクセス権を獲得できればよいのですがだめな場合があります。(管理者アカウントでログオンしている前提です)
その場合はフォルダのアクセス権を初期化するを参考にしてアクセス権を獲得してください。
・さて、これでfound.フォルダの中身を見ることができるようにはなったというところまで来ましたが、ここで問題になるのがフォルダの中身などの拡張子が「.chk」になってしまっている場合です。このような時に役立つ便利ソフトが何とフリーであるのです。
NTSOFTさんの極窓という無料のソフトです。(ベクターさんのダウンロードページへのリンクになっています。Win8.1/10 pro X64上で動作確認済みです)
・それでは、見つけ出したファイルやフォルダの拡張子を本来のものに戻しましょう。なお、フォルダごと.chkになってる場合は中身の拡張子がそのままになっていることが多く楽なケースが多いのですが、中身のすべてがchkになっていることもあるんですよね…。(でも、ご心配なく!複数ファイルの一括操作が可能です)
注意:
失敗でのロストを避けるため、作業前に任意のフォルダを作成しfoundフォルダの中身をコピーしたうえで作業することを忘れないでくださいね。
・ダウンロードリンクからデスクトップなどに名前を付けて保存⇒gm_2661.exeというファイルができますのでダブルクリックで解凍⇒極窓というフォルダ化できますのでその中の極窓.exeを実行します。
・今回は、サンプルとしてchk拡張子のフォルダを作成することにします。
・極窓フォルダ内の極窓.exeをダブルクリックして起動し、フォルダ検索の窓で拡張子を判別したいファイルの入ったフォルダを選択⇒横の検索を押下します。この際警告が出ますが、今回の場合無視してハイ・ハイと進んでかまいません。
下側の窓に今回判別・回復したいファイルが表示されればOKです。
・中段のALLを押下してすべてのファイルを選択⇒上部の編集⇒選択ファイル一括変換⇒拡張子変換⇒開いたダイアログの開始を押す
・このような結果になりました。ご覧のように判別できないものもあるという例にした「.vbsや.ini」など一部判別できないものはありますが、判別できないのはシステムファイルなどの特殊なものです。通常使用している動画・画像・音楽・文書などの一般的ファイルはほぼすべて大丈夫です。(ただし、ごく新しくこのソフトに登録されていない拡張子は当然取り扱えません)
別記2:
EaseUS Todo Backup Freeの操作
・このソフトはインストールしてOS上から操作する場合とブータブルディスクを作成してメディアブートして使用する二つの方法で使うことができます。フリー版でブートディスクが作れるものは少なくかなり高度な機能が使用できますので大変便利です。
・最初にブータブルディスクの作成の説明をします。EaseUS Todo Backup FreeをインストールしたPCで次のように操作します。なお、USBでの起動も可能なのですが動作の優先度が高く確実な光学メディアの作成をお勧めします。Windows用・CD/DVD(CDの容量で十分です)設定して実行してください。
このディスクは現在Windows PE5.0で作成されますのでUEFI・GTP・LFS Ver.2.0に対応します。
・ブータブルディスクが用意できたら、OSが起動しないPCをこのディスクで起動します。OSが起動しないPCで修復オプションが表示される場合はそちら、起動時の最初の画面でF”:(BIOS)セッティング、F8:起動オプションなどと表示される場合に従ってブータブルディスクから起動します。
注:ブートディスクからの起動が難しい場合があります。
起動しないというのが、PCの機種によっては高速スタートアップが有効でWindowsのロゴが出る状態で止まる(そこまでは普通に行くということです)という場合などではBIOSにもブートオプションにも移動できないという場合が出てきます。
この場合は、Winロゴが出た直後に電源ボタンでシャットダウンを何度か繰り返して修復オプションを表示させます。また、PCによってはNECさんのようにNECロゴの画面でいったんBIOSに入ってからでないと修復画面が表示されないものもあります。
BIOSに入れない場合にデスクトップタイプ(場合によってはノート・一体型でも可能で取説で説明されている場合もあります)では、いったんCMOSクリア操作をすると(たいがいは)初回F2を押下してBIOSを設定することになる仕組みがあるため、BIOSからブートデバイスの設定ができる場合もあります。
どうしてもだめな場合はHDDを取り外し、ほかのPCに接続してデータ救出後に(この後の修復操作も無理な場合が多いので)OSの入れ直しをすることになります。・ブータブルディスクから起動ができたら次のようにデータのレスキューをします。
注:
参考記事【助けて】Windows 8 / 8.1 のPCで再起動ループになって自動修復やリフレッシュの画面が出ない!!!にも書いていますが、「HDDがロックされています」などの表示が出てデータが吸い出せない場合があります。
この場合、BIOSでセキュアブートを無効にする、それでもだめならセキュアブート無効+(UEFIブートのOSであっても)MBRブートとして起動するということになります。さらにHDD丸ごとのクローンやパーティション丸ごとのバックアップはできなくとも、より低い階層(フォルダ単位・ファイル単位など)では可能な場合もありますのであきらめないでデータをレスキューしてくださいね。
・ブータブルディスクからの起動に成功するとこの画面になりますのでファイルバックアップを選択します。
・バックアップしたいファイルを選択し(緑枠部分)、どこに保存するかを選択(赤枠)します。(今回は仮想PCで画像を取得している都合でC:内のフォルダを選択しています。実際には外付けHDDや光学ドライブ内のDVD、障害の発生していない内蔵HDDなどを選択して保存します)
・準備ができたら、Proceedボタンを押下します。
・しばらく待つと指定した場所にファイルがバックアップされ完了します。
なお、場合によってはHDDやパーティションどのままのバックアップやHDDのクローンを作成することも可能です。このタイプのソフトの中で動作も高速でとても使いやすいソフトです。
別記3:
OSが起動しない場合の修復手順
・データの保全が終わったら、OSの起動を修復してみましょう。まず最初は、修復メディアやUSB回復ドライブからスタートアップ修復を試します。一度でうまくいかない場合でも3回ぐらいは繰り返すと起動できるようになることがあります。ただし、それ以上繰り返してもあまり効果は喉目ません。
これで直らない場合は別記3-2のchkdskを実行し、まだ直らなければ再度スタートアップ修復を3回程度まで繰り返してみます。
ここまでやって直らない場合は、リカバリー後に保全したデータをリストアするほうが良いでしょう。
別記3-2:
チェックディスクを実行してみる
【重要事項】
チェックディスクは、必ずWindows7の修復ディスクまたはインストールディスクを使用してブートした環境で実行してください。どういうわけか、Win8/8.1/10のものではうまくいきません。
・スタートアップ修復でだめな場合は、修復オプションでコマンドプロンプト(cmd)を起動し、チェックディスクを実行します。コマンドプロンプト(cmd)を起動し、chkdsk /f ◎:(◎はドライブレター)を実行してください。
この際/rなどの余計なオプションは付加しないでください。また、この操作も一度でだめな場合は3回程度まで繰り返してみます。
【厳重注意】
「 chkdsk 」には、/rなどのオプションを絶対つけないでください。SSDコントローラーの仕様などに依存する可能性はありますが、「単に読めない(インデックスなどが壊れている領域)に過ぎない領域」を「破損したセル」と認識してセルを予備と代替し、それでも足りない場合などは通常領域の容量が減ってしまう場合があります。
寿命表示が0~10程度になってしまったり、256GBのSSDが容量40GB程度しか使用できなくなってしまったという例があるようです。
SSDに関しては通常時のchkdskにも当てはまりますので、絶対忘れないでください。
回復後のストレージ環境の整備
今回取り扱ったことを含めて、特にWin10では以前のOSから引き継いだHDDがある場合やMBRとGTPのディスクが混在している場合に障害が発生しやすいようです。そのため、もしあなたのPCでファイル消失などの障害が発生した場合は搭載しているHDDの完全初期化と再マウント(OSへのインストール)を実行したほうが後の憂いがありません。
どうしても面倒で嫌だという場合は仕方がありませんが「できる限り実行することをお勧めします。あくまでも、もし可能でありやる気があるのでしたらということですが、少しでも障害は避けたいという場合は実行してください。
・OSインストールがMBR時代からの使いまわしているHDD、または以前のOSからアップグレードしたものの場合は、少なくともHDDをcleanコマンドで完全初期化後にクリーンインストールします。
・Win10では不良セクタのあるHDDでな様々な障害の発生頻度が高くなるのではないかと言われています。また、省電力使用の関係なのか「古めのHDD」で障害が出やすいようです。
おおむね5年以上前の発売日のHDD、HDDのキャッシュが16MB以下のもの、WDのグリーンシリーズのような回転数可変使用などの省電力タイプのものをシステムディスクに使用すること、またハイブリッドHDDとはなぜか相性が良くないというような話もあるようです。
可能であれば、新品新製品を購入したり、手持ちのHDDの中で一番新しいものなどをシステムディスクにするとよいかもしれません。
HDDを複数台搭載している場合は、(可能であれば)一度OSが起動していない状態でcleanコマンドを実行し、OSクリーンインストール前にすべてのHDDを接続した状態でCMOSクリア⇒BIOSデフォルトをロードした後でクリーンインストール作業をはじめ、OSインストールが完了した直後にディスクの管理でHDDをインストールしなおしてください。
間違えるとOS認証が外れてしまうのですが、このような操作の場合には全く構成を変更していないが、PCが不調であったため(またはウイルスに感染した疑いがあった場合などでPCのストレージを初期化した場合なども同様です)すべてのストレージを初期化したという理由をMSにきちんと伝えれば認証ができると考えられます。
注:
Win10無償アップグレード版の認証が外れてしまった場合のことに関しては様々な見解があります。私個人が問い合わせたケースで申し訳ないのですが、インストール時に障害が出るために最小構成でインストールを実行したのちにPC攻勢を元に戻して認証が外れたケースや、PCの構成自体を変えていないのに認証が外れたケースなどは再認証してもらえるというMSの回答をいただいています。
参考記事:
【突撃電話】Windows 10 無償アップグレードの認証【MSサポート窓口】
・次善の策となりますが、HDDが多数ありデータ量も多い場合は一台のデータを順に他のHDDに退避しながら、HDDのcleanコマンドによる初期化とインストール(マウント)を繰り返してもよいかと思います。
なお、私がSSDx1 + HDDx4の環境で3度ほど実行した限りでは「この方法では認証が外れたケース」はありません。
独り言:
Win10は2015年の提供開始時と比較すると比べ物にならないほどよくなってきていることは確かです。ただし、使用しているハードウエアとソフトウエアがWin10「完全対応」という条件を伴います。今までWin7/8/8.1を使用していた方はここのところをよく考えてWin10に移行するかどうか「よく検討して」くださいね。
どうも「新しい酒は新しい革袋に」ということのようです。
Amazonの広告が右にはみ出して本文の左を隠すんだけど
>A. Userさん
サンクス!レスポンシブテンプレートの動作の癖なんだろうけど、アドセンスもだめだね。抜本的に直すまでサイドバーを右に移動して本文側にはみ出さないようにしておいた。
ファイル消失ですか、深刻ですな。ある意味、WindowsOSというか10ってビジネスtoolと言えない「欠陥」道具じゃないですか。たとえ個人使用というレベルであったとしても個人にとって家族の思い出の写真などは、お金には換価できない価値のあるもの。それをPCに保存して、データが消えている。途方にくれるはず。バックアップの重要性などとしたり顔で発言する輩が増えているなか、そのバックアップ先からも、データが消える可能性があるというのなら、論外というべき。
かつてMSごみニュティーの錦蛇崩が「一般user用のWindowsOSなんて、そんなもの」と放言しておりましたが、そんな低い意識でモデレーターを担当しているのか、と心底、呆れ果てた記憶がある。
幸い、自分の場合は、いまだwindows7
が、そろそろ、10の中古でも確保して検証せねば、とも、思う。
概要のところで内蔵HDDが一部内臓HDDになっていますよ。
サンキューです。直しました。